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内容説明
なんのために生きるのか? と考える自分とはなんだろう? 哲学の問いは,いつも私たちの日常の中から生まれてきました.「自己」「生と死」「真理」「実在」「言葉」……古代から現代まで,人間が考え挑み続けてきた根源的な問いの数々を,やさしい言葉で一から解きほぐします.予備知識は不要です.ようこそ,哲学へ.
目次
はじめに┴第1章 生きる意味┴1 何のために生きるのか┴2 幸福とは何か┴第2章 「よく生きる」とは┴1 ソクラテスの問い┴2 よいことと悪いこと┴3 なぜ他者を思いやる必要があるのか┴第3章 自己とは何か┴1 自己という不思議┴2 心とは何か┴第4章 生と死┴1 生命とその限界┴2 人間にとっての死┴3 生きる意味を見失ったとき┴第5章 真理を探究する┴1 真理とは┴2 論理的に考える┴第6章 ほんとうにあるもの┴1 ものの仮の姿と背後にある実在┴2 自然科学が想定するほんとうにあるもの┴3 経験のリアリティ┴4 「意味」の世界┴第7章 言葉とは何か┴1 言葉の謎┴2 音と意味が一体になったことば┴3 システムとしての言葉┴4 言葉の限界と可能性┴読書案内┴あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
72
YA。京都大学名誉教授が哲学について解説してくれる。子供向け哲学本にありがちな「哲学者の紹介」はない。教科書の文章ぽくてわかりやすい、小論文や作文の勉強にも使えそう▽[第1章:生きる意味]生きがいとはなにか。幸福[第2章:「よく生きる」とは]利己と利他のはざま[第3章:自己とは何か]意識の働きと脳に生じた変化は同じか[第4章:生と死]ゆっくり生きる[第5章:真理を追究する]哲学の始まりは「驚き」[第6章:ほんとうにあるもの]二重の世界[第7章:言葉とは何か]限界と可能性▽「私って何?」思春期的問いに答える2023/09/14
tamami
57
一冊の本を読む機縁はどこにあるか分からないものである。本書はジュニア新書と銘打っているように、中高生向けの哲学入門であるが、古希を迎えた老人が本書を手にしたのは、この秋、著者である藤田先生の講演を聴く機会があったからだ。先生はその中で、西田幾多郎『善の研究』の中で述べられている「実在」について、非常に分かり易く話された。本書はその際の参考図書として挙げられていた一冊であり、講演の欠を補うものとして手にした次第。古代から現在まで、哲学が問いの対象としてきた、「生と死」「実在」「言葉」などについて、中高生にも2022/11/08
joyjoy
10
なかなか答えの出ない問いについて考え続けるのは苦しくても楽しい。でもって、ひとりで、ではなく、いろんな考えがあるんだなって、お互いの考え方を尊重しつつ、議論することが大事っていうのが、嬉しい。「共に」がここにもある。いまは何でもすぐに検索できてしまうけれど、日常のなかで答えのない問いについて語り合う機会をもっと持てるといいな。6章の「表情」、「意味」についても面白く読んだ。「ヨクミル、ヨクキク、ヨクスル」を考えたときに、表情や意味をよく見たい、と思ったけれども、「実在」って?とまた新たな問いが生まれる。2024/04/13
paumi
7
様々な哲学的テーマを著述しているが、どのテーマも明確な答を提示せず、読者に考えるよう促している。既にいくつかの哲学書を読んできた私にとって本書の内容は少し簡単かなと思ったが、初心に立ち返ることもできたため読んでよかった。特に注目したのは、「言葉」のテーマである。言葉そのものは疑うこともないくらい当たり前に使ってきたものだが、あらためて言葉というものに疑問を持ち、考察することは私にとって新しく考える余地をくれる視点が開けるテーマだった。それは多言語の翻訳や解釈に関することにも大きく活用できそうだ。2021/08/15
funuu
6
『はじめての哲学』は、哲学を初めて学ぶ人にとって非常に親しみやすい入門書です。藤田正勝の文章は明快で、難しい概念を日常の言葉で解きほぐす工夫が感じられます。特に、哲学が「生きる意味」や「自己とは何か」といった身近な疑問から始まることを強調している点は、読者を哲学の世界に引き込む力があります。中学生や高校生向けに書かれた本ですが、哲学に馴染みのない大人にも十分楽しめる内容です。 ただ読むと かえって迷いそうですねー2025/07/11
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