カドカワデジタルコミックス<br> 八雲百怪(1)

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カドカワデジタルコミックス
八雲百怪(1)

  • ISBN:9784048542746

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内容説明

遠き妖精の国から、極東の妖怪の国へ。消えゆく美しい物を追い求めた男・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の姿を描いた、『北神伝綺』、『木島日記』に続く「民俗学ロマン」シリーズ第1弾!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

52
ラフカディオ・ハーンではなく、小泉八雲。小泉八雲の壮絶な生い立ちそして、来歴否認。原作者・大塚英志さんの解説が衝撃的だった。1巻ではあまり語られないが、(今では偽書とされる)海の向こうの少女との往復書簡の形で語られる小泉八雲の人生と怪異。ロマンチック。『夏越祓(なごしのはらえ)』では茅の輪潜りの風習で出会った公僕・甲賀三郎と、妖怪の名残のような粗忽者・八一をお供に、異界への道を辿って行く。風化しかけた民話に潜む残酷な真実、八雲が愛して止まなかった日本はどこか儚い。2023/08/11

Bo-he-mian

11
『北神伝綺』で柳田國男、『木島日記』で折口信夫を狂言回し的な役に据え、大塚英志と森美夏が描く民俗学幻想譚、シリーズ第3弾は小泉八雲=ラフカディオ・ハーンが幻視する『八雲百怪』だ。近代化への道をひた進む明治…新しき日本の建国の妨げとなる古き因習を「仕分け、排除する」ために政府の犬として暗躍する異形の男・甲賀三郎。文明開化の聲も上の空にまどろみ彷徨う異界の者たちを巡り、極東の島国に魅せられたガイジン・八雲、まつろわぬ者の末裔が宿った生き人形・キクリ、第三目をもつデラシネ学生・八一らが、めくるめく怪異と戯れる!2020/01/30

あさひ

8
蘇民将来と巨旦の話しが面白かった。丁度、海獣の子供にも蘇民将来のお札が出てきてた。2019/07/12

辺野錠

3
昭和じゃなくて明治が舞台で妖怪がメインだからこれまでの木島日記や北神伝綺とは違った雰囲気だなあと思ったが最後の方で松岡参事官もとい柳田國男が出て来たのに安心した。巻末の偽書とされている八雲と少女の手紙のやり取りの話が興味深かった。2016/03/18

三柴ゆよし

3
柳田國男『北神伝奇』、折口信夫『木島日記』に続く民俗学伝奇シリーズ、待ちに待った第三作がついに出た。時系列的には三部作の中で最も古く、主人公は小泉八雲ことラフカディオ・ハーン。これまでの主人公たちは、北神にしろ木島にしろ、名目上は政府側の人物だった訳だけど、今回のハーンは「まつろわぬ人々(神)」の側に立っている。若き日の柳田國男(作中ではまだ松岡)がすげえ良い味出してる。これを機に『北神伝奇』の小説版も単行本化して下さいよ。2009/03/05

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