内容説明
正規の職に就くことができず、路頭に迷うノラ(野良)博士は、全国で約10万人にものぼるという。ベストセラー『高学歴ワーキングプア』で彼らの窮状を世に知らしめた著者の、今回のテーマは「大学での生き残り術」だ。「褒める筋肉をビルドアップせよ」「論文を書きすぎるな」「懇親会にはデートを断ってでも出席せよ」――。人事は紙切れでは決まらない、もっと情緒的なものだ、という著者のアドバイスに従えば、きっと道が開かれるだろう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
221
大学に残って進学していっても大変だなと実感。教授に気に入られようとするとやはり社会人としての常識がまずいるのはどこも同じだな。2019/04/13
香菜子(かなこ・Kanako)
22
アカデミア・サバイバル―「高学歴ワーキングプア」から抜け出す。水月昭道先生の著書。就職できない博士号取得者、「博士」たちが報われない日本社会の問題点を指摘した良書です。2009年に発売されたものだけれど、高学歴ワーキングプア問題、ポスドク問題は現在も続いているようだし、根本的な解決には程遠いように思います。2018/08/09
viola
9
『高学歴ワーキングプア フリーター生産工場の大学院』の続編のような本です。今回は院卒の就職の大変さ+大学での生き残り術を書いているので現役院生にも役立ちそう。就職難に関しては、そんなの院に入る前から分かっているよ!って言いたくなるけれど。結局は、先生だって、研究者だって、人間なのですよね。媚を売るのは嫌だけれれど、良い空気を作るということは重要だよなぁ、と共感したりもしました。M1だから研究者の卵の卵ですが、そりゃーあなたの研究に興味があります、って言われたらものすっごい嬉しいよねぇぇぇ!!2011/05/15
おらひらお
8
2009年初版。学術分野の世界に生き残るすべを紹介した本ですが、かなりリアルな内容でした。だけど、人から指摘されるまで、このようなことに気づかないという段階で生き残りが難しいような気もします。どこまで自分を信じるか、どこで見切りをつけるかが問題ですね。でも、実際自分のやりたい仕事をやれている人はどのくらいいるのでしょうか?一般の人の就職との比較も必要でしょうね。2012/10/27
yori
5
★★★☆☆ この本を読んで勇気付られる事は無かったな。。この通りにしたらもしかしたらアカポス得られるかもしれないけど、その人の研究って超〜つまんなそう、、、って思った。2014/03/02