内容説明
サク・ハセの幼馴染み男子コンビと、フシギ少女・チカの3人組。中2のクラス替えでひとり離れてしまったサクは、バレー部の水瀬さんから思ってもみない告白を受ける。夏休み、3人組はハセの親戚の家へ。そこで変なしゃべり方だけどやたらと美人の高校生・桐子さんに出会い、サクは人が恋に落ちる瞬間を初めて目にする。親友・ハセの一心な恋は、眠っていた記憶と未来を結び―。「朝日中高生新聞」で人気沸騰!青春のもどかしさときらめきを描く快作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
J D
61
中学2年生の少年少女3人が経験する10日間の夏物語。ハセ、チカ、サク。純粋で透明感全開。神社で小学生と缶蹴りするシーンもなんか良かった。缶蹴り好きだった。鬼のスキを狙って缶を蹴った瞬間のヒーローに成れた!という感じ。これは、余談だった。いずれにしても、この作品、14歳の少年少女が美しく健全に成長していく。良い作品に出会えた。夏の終わりにピッタリでした。オススメします!特に高校生くらいの方へ!2022/08/30
ぶんこ
54
前作で「長谷川調査隊」として活躍したハセ、サク、チカの3人組が2年生になりました。が、サクだけがクラスが別となってしまう。仲良し3人組だったのに1人だけ離れてしまうのは辛い。サクの募る疎外感が共感できて切なくなりました。そんな時、同じクラスになったバレー部の元気女子水瀬さんがハセを好きになり、サクに相談してくる。中2とは思えない長谷川調査隊の面々に、仄かな恋愛問題が浮上。猫探ししか調査対象が現れない調査隊は、夏休みをハセの親の田舎へ合宿へ。そこで出会ったヨダとハセには因縁が?ハセの成長が楽しみです。2021/05/27
ミーコ
52
初読みの作家さん。表紙を見て 爽やかな青春ストーリーかと手に取ってみたのですが 中々 深いお話で色々 考えさせられる内容でした。中学生にしては幼い気もしましたが 桐子さんと出会ってから謎が気になり一気読みでした。一夏の冒険で ハセ・チカ・サクは成長出来たと思います。他の作品も読んでみたいと思います。2017/11/26
信兵衛
36
中2生、ひと夏の物語。こんな夏休みを遅れたらどんなに素敵なことかと、ひたすら羨ましくなります。2017/09/18
あっちゃん
28
前作も読んでいるので、やんわりと思いだしながら読了!今回は結構、中学生らしく恋バナがメイン!この作家さん独特の登場人物達が、ちょっとズレてて、いい子達なので、安心して読める(笑)次もあるのかなぁ?(  ̄▽ ̄)2018/10/26