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内容説明
熊本地震のとき、「ペット同伴避難所」を開いて、のべ1500組の動物と飼い主さんを救った獣医師がいた。熊本市にある「竜之介動物病院」の院長・徳田竜之介先生だ。「大変な時こそ、人とペットは一緒にいたほうがいい」「ペットには飼い主を癒すだけでなく、人を支え、つなげる力もある」と語る竜之介先生の活動と、その半生を、動物ノンフィクションの名手、片野ゆかが丁寧な取材をもとに綴る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
48
東日本大震災で現地に行った竜之介先生は、ペットと人間が一緒に避難生活をおくれない悲劇を目の当たりにする。そこで熊本に戻ると、どんな地震でも大丈夫な動物病院を作る。それが熊本大地震の時に役立つ。それでも大容量の水タンクは崩壊。幸いすふ横に川があった。この地震で竜之介動物病院には23日間で人間1,500人、動物2,000頭が避難していました。備えてはいたものの、次々と治療にくる動物への薬が足りない。歯科医師会、日本医師会からの支援があって助かる。こもケースを参考に、今後の震災避難所運営に活かしてほしい。2021/09/24
manamuse
26
素晴らしき、竜之介先生。通常モードで24時間診療対応なのに、震災時はそれこそ寝る間もなく動き回っています。日本はどこでも自然災害が起こりえる。明日は我が身…同行避難ではなく「同伴避難」を念頭に災害対策を改めてしておこうと思う。2019/10/08
のり
13
熊本にある動物病院が ペットと飼い主さんを守る為に奮闘したノンフィクション。災害はいつどこで起こるかわからない、ペットは後回しされる現実の中、竜之介先生のような行動をしてくれる方の素晴らしさ。自分勝手な人間のリアルも伝わってくる。2020/01/08
あいら
13
「ペットは家族です」と、何事もない時はお気楽に言いますが、いざ被災してしまった時、ペットを連れた人に対して人はこんなにも心ない暴言や嫌がらせをするのかと、悲しい気持ちにもなりますが・・・人間が大変な時に動物なんてと思ってしまう気持ちもわからないわけではない。 ペットを連れての避難は難しい問題ではありますが、それに立ち向かった獣医の竜之介先生の行動力はとにかくスゴい! 綺麗事で済まさず、ペットを連れての避難を現実に行えるようにするために行動している人がいることに感動しました。 2019/07/01
タカラ~ム
13
2016年4月14日、16日に熊本を襲った大地震。被害にあって行き場を失ったペット同伴家族のために奮闘した動物病院の物語。院長の竜之介先生の超人的な活躍には、確固たる信念と強い使命感があった。災害時にペットとどう避難するのか。避難所ではどうすれば他の避難者たちと共存していけるのか。改めて考えさせられる。ペットを飼っている人もそうでない人も、互いに尊重しあい、協力しあえる環境をつくることの必要性と重要性がよくわかった。地震大国でありペット大国であるからこそ多くの人に読まれてほしい一冊です。2019/06/05
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