講談社現代新書<br> 神社とは何か

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講談社現代新書
神社とは何か

  • 著者名:新谷尚紀【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 講談社(2021/12発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065267288

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内容説明

神社には、なぜ鳥居があるのか。神社の本殿は、なぜあのような形をしているのか。神社のルーツは何か。どのようにして今の形になったのか──伊勢神宮、出雲大社、あるいは沖ノ島、熊野三山、三輪山の磐座祭祀といった代表的な神社とその信仰のかたちを分析するとともに、日本各地に今も残る古い信仰のかたちの中に神社のルーツを探る。神社についてのすべてがわかる決定版。

目次

はじめに
第一章 神社と宮と社
第二章 沖ノ島と三輪山の磐座祭祀
第三章 伊勢神宮と出雲大社
第四章 磐座祭祀の伝承
第五章 禁足地祭祀の伝承
第六章 神社と本殿建築の変遷
第七章 山の世界と熊野三山
第八章 厳島神社とその歴史
第九章 原初を伝える社の神
第一〇章 神社と鳥居
おわりに 神社とは何か
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Defricheur

15
狭い意味での「神道」を論じているのではなく、神社という建築物から、日本人の精神・社会の構造や歴史を読み解いていく。ひとくちに「神社」といっても多種多様な存在形態がある一方で、様々な角度から分析を加えていくと、古来から日本人が通有する精神構造を反映したものであることが明らかになっていく。2022/03/06

みみりん

9
興味のあるところだけの部分読みだったが最近寺社巡りが多かったので興味深い内容だった。誰をお祀りしているかの説明はそれぞれの場所にあるけれどそもそも神社が何故造られるようになったのか。やはり死や災害等への恐怖が元にあるのですね。2022/12/01

イツシノコヲリ(丹波國)

5
民俗伝承学を専門とする著者が神社の成り立ちや変遷について明らかにしている。筆者が他の書籍で扱っている沖ノ島・伊勢神宮・出雲大社・ニソ社などの他に、熊野三山と厳島神社が新たに加わっている。最終章には鳥居の起源について書かれていて、鳥が物をついばむことを期待している習俗だという。全体的に読みやすく、神社の成り立ちについての入門書としては最適だと思う。まあ厳島神社五重塔については過大評価しすぎで、足利義満創建については考えられなくはないけど、根拠が乏しいかな。2022/12/15

乱読家 護る会支持!

5
神社とは? ⚫︎自然界の生命力を神として信仰し、迎え、祭る場である。 ⚫︎天つ神(稲の王である天皇を祭っている神)と国つ神(土着の首長を祭っている神)に分かれる。 ⚫︎磐座祭祀と水源祭祀は、現在まで伝承されているの基本的な信仰のかたちのひとつ。 ⚫︎三輪山や沖ノ島など、磐座祭祀から禁足地祭祀へと変化していっあ。禁足地祭祀は伊勢神宮の遷都などで現在まで続いている。 ⚫︎本殿は、伊勢神宮や春日社のような「非住居型・祭員非参入型」と、出雲大社など多くの神社で取り入れられている「住居型・祭員参入型」に分けられる。2022/05/14

Akiro OUED

4
祭祀跡が見当たらない纒向遺跡が邪馬台国から、磐座祭祀跡がある三輪山を信仰する初期ヤマト王朝へ王権が移行した、とサラッと主張する。磐座祭祀が神社の原型ならば、纏向の人たちは、何を拝んでたのかな。神社に社殿が造られるようになったのは、仏教寺院の影響なのかも。神社とは何か、未解決。2022/05/08

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