内容説明
生まれたときからロス(損)している世代と言われているけれど、
そろそろ本当の自分の人生を起動したいーー。
40歳、フリーランスのライター、正規雇用経験なし、未婚。
たった一人の肉親である母を亡くしてから、漠然とした喪失感を抱えていた。
ある日、偶然再会した元同僚の「死ぬまでにやりたい10のこと」リストの作成を手伝ってから、
少しずつ世界が変わり始める。
--「ロスジェネ世代」と言われた自分たちは、いったい何を「ロス」してしまったのだろうか。
すべての人生を肯定する、注目若手作家の話題作! 文庫化に際し『ロス男』より改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
173
単行本『ロス男』を文庫化に際し加筆、修正して改題。ということで、文庫化されましたので再読。吉井くん、恋に仕事に奮闘してる。ロスジェネなんか気にするな。人生はいつでも起動できる。だから、吉井くんはもちろん、カンちゃん、小野、コーキくんも、人生をもっと足掻いてほしい。『居酒屋カンちゃん』はやばい。再読だから、二回も『居酒屋カンちゃん』に行った気分。文庫化になるまでの期間に、出てくる日本酒をけっこう飲んでたよ。登場人物を応援しながら、気がつけば自分が元気をもらっていました。自分も人生を足掻くぞ。2021/12/25
おしゃべりメガネ
92
『ロス男』改題にて5年ぶりの再読です。40歳、フリーライターの主人公「吉井」は出版社を通じて様々な人々と関わります。前回読んだトキと同様にやっぱり今回もアスペルガーの女性との関わりを綴った話が印象的でした。普通ってなんだろう?普通でいるコトの大変さとかが自分の気づかなかった視点で学ばせてくれます。今でこそ多様性云々とよく聞くようになりましたが、ちょっと前まではなかなかそうもいかない世の中だったと思われますし、今もなお苦しみ、悩んでる人々は多いんだろうなと。アスパーガールとのその後がとても気になります。2024/11/28
mayu
27
初読み作家さん。親が残した平屋で独身生活を送り、フリーランスでライターを生業にしているロスジェネ世代40歳の吉井の日常が描かれている。大きく何かが起こる訳じゃない、でもとても味わい深くてこたつに入っているような温かさがある。前の職場の先輩カンちゃん、ヤクザライターの小野、編集者の布井仲間達から始まりアスパーガール、家族はコスパが悪いと言うコーキ君などなどキャラ立ちした人々との日々。読めば読むほど吉井の人の良さと頼りなさと優しさが伝わってくる。じんわりする読後感。頑張れ、吉井!!2022/12/14
やなぎ
21
Chapters4月の課題本。4月で退会したから、最後の1冊。ビデオチャットは、やらないことにした。著者の作品を読むのは「ぼくもだよ」に次いで2冊目。今作は2019年に刊行された「ロス男」の改題、加筆修正、文庫化だそう。最近は長いタイトルが流行っているみたいだが、確かに改題前よりは手に取りやすそう、=売れそう。主人公は40歳の独身男(グサッ)。人生を悲観している(よかった、僕とは違うぜ)。色々な人と関わって、生き方を見つめていく、みたいな話。仕事の先輩、アスペの女性、やくざライター、(続く↓)2024/05/06
ぷにすけ
20
読メの皆さんオススメの作品!ようやく入手しました。40歳、独身、最近母親と死別、そしてフリーのライターとあって、ひょっとしたら俺もこうなってたかも・・・?などと読みながら思ってしまったりする。かつての勤務先の先輩「カンタロー」さんと久しぶりに出会ってから少しずつ主人公の人生が動き出す・・・。死ぬまでにしたいことって、今いくつありますか?2024/05/23
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