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内容説明
もしも、絶滅した生き物をよみがえらせることができるとしたら?
マンモスから採取した細胞核をもとに、マンモスを復活させられるのでは?
――20年前から近畿大学が取り組んできた「マンモス復活プロジェクト」を、
「若おかみは小学生!」の著者、令丈ヒロ子氏が徹底取材。
それぞれの専門を生かし、得られた研究結果を次の研究者へとバトンのようにつないで、
ついに世界を驚かせる論文を発表したプロジェクトチームの熱い日々を描く、
本当にあった物語。
<すべての漢字にふりがなつき。小学校上級・中学生から>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
93
近大マンモス復活プロジェクトと人工授精からゲノム迄平易に書き表す実に興味深い本。読友さん感想より手にした。裏に小学校高学年・中学生向きとあるが、僕にも向いていた。何故ならば全く知らぬ世界だったから。そもそも我々幼少の頃にはまだゲノムという言葉さえなく、習っていなかった。凍土から出たマンモスを復活させられるのか、はたまたそれを行って良いのか。貴方はそれが先ず可能だと思いますか?その上でそれを行って良いと思いますか?これらのうち一つでも惹かれる点あれば平易でもあり御一読を。2022/09/11
☆よいこ
79
児童書。科学読み物。生命科学。大昔に絶滅したケナガマンモスのクローンを作成しようとする、マンモス復活プロジェクト。巻頭にカラー写真あり[第1章︰マンモスのサンプルをゲット!]ロシア連邦サハ共和国にある、シベリアの永久凍土からマンモスを掘り出す。発掘のようすなど[第2章︰細胞核はよみがえるのか?]解析チームのがんばり。ジャーキーで細胞核取り出し練習[第3章︰次世代プロジェクトへ]ゾウの代理母計画ではなく、マンモスの細胞をiPS細胞に変化させ、マンモスの受精卵をつくる。▽100年後には可能になっているかも。2022/03/20
joyjoy
12
「この研究を進めることで得られる知識や技術は、必ず未来の地球環境や、人類を含むすべての生命の役に立つ!そう信じて、…」。ヒトのiPS細胞から生殖細胞を大量に作成した研究のニュースを目にしたばかり。マンモスプロジェクトも、これがもしヒトなら?と考えると、正直に言って、おそろしい。なぜ、おそろしいと感じるのか、どこまでなら、ゆるせると思うのか。この本を読むことで、子どもも大人も一緒に、生命科学の最新技術について知ったり、生命倫理について考えたり話しあったりする、そのきっかけにするのもよいかもしれない。2024/06/03
奏
7
永久凍土から見つかったマンモスのユカ。ユカのサンプルから細胞核を取り出し、マンモスを復活させようというプロジェクトの過程を負う。絶滅動物を人工的に復活させようとすることに抵抗を感じるのだが、環境問題や生命にもつながる研究とのこと。巻頭カラー写真に迫力あるので、イラストよりも写真が入っているとよかったのではないか。2022/06/06
あんこ
6
シベリアの永久凍土からマンモスを掘り出し、細胞核をゾウの卵子に移植してメスのゾウにマンモスを生んでもらおうというプロジェクト。状態のいいマンモスのサンプルが運良く手に入って研究が進むもマンモス誕生には至らなかったけど、技術の発展によって遠くない将来実現しそうに思える。技術があるからといって今いない動物を産み出していいのかという倫理的な問題もある。子ども向けだからとてもわかりやすかった。2022/04/17