2030 未来への分岐点 II テクノロジーは神か悪魔か

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2030 未来への分岐点 II テクノロジーは神か悪魔か

  • ISBN:9784140818800

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内容説明

世界の賢者が語る、〈科学の臨界点〉

アーティスト・スプツニ子!氏参加!
ゲノム編集、AI兵器……テクノロジーの暴走は止められるのか?

「クリスパー・キャス9」の開発によって、飛躍的な進化を遂げたゲノム編集。2030年には、遺伝子の解析コストは限りなくゼロに近づくと予測される。生命操作という“神の領域”に誰もが容易にアクセスし、技術が無制限に拡散される未来が迫っている――。
19世紀の「ダイナマイト」、20世紀の「核兵器」を凌駕する軍事革命をもたらすと言われ、すでに戦場のルールを変えつつあるAI兵器。大国が運用を本格的に開始する2030年、果たして何が起きるのか――。
本シリーズでは、私たちが直面する抜き差しならない事態の最前線を徹底取材。そして、2030年を分岐点とし、“その先にある未来”を世界の賢者たちへのインタビューを通じて探る。

◇大きな注目を集めた、NHKスペシャル・シリーズ「2030 未来への分岐点」〈Season 2〉2回の放送内容を1冊に収載!
・「“神の領域”への挑戦 ゲノムテクノロジーの光と影」(2021年6月6日放送)
・「AI戦争 果てなき恐怖」(2021年7月11日放送)

◇国連を舞台に世界平和実現に向けた枠組みづくりに挑む中満泉・国連事務次長をはじめとして、世界トップクラスの科学者、元米軍高官と、ここでしか読めない貴重なロングインタビュー6本を収載! インタビュアーを務めるのは、マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボでの勤務経験があり、科学と芸術、二つの領域を横断しながら活動を続けるスプツニ子!氏。巻末には特別寄稿も!

◇各テーマは、まず番組ディレクター執筆のレポート「いま何が起きているのか」により、問題の核心を徹底解説。インタビューに続く「未来への展望」では、世界各地で起きている変革の波を取り上げ、“解決策”として提示!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yumiha

49
知らなかった怖ろしい内容だった。バイオテクノロジーでのゲノム編集なんて一部の科学者のものという思い込みを打ち砕かれた。ここまで安価になってDIY感覚で使えるようになっているとは…。AI戦争においても、すでに自立型致死兵器(人間の判断が介在せずとも敵を見つけ自爆する)が紛争や内戦で使われていたとは…。ミサイルなど高価な軍備と比べればドローンは安い。そこにAIとカメラを搭載すればいいだけ、というお手軽さ。テクノロジーは、使う人によって神にも悪魔にもなるのは、これまでの歴史を振り返れば明らかだが、怖い話だった。2022/11/22

たまきら

36
二巻はゲノムテクノロジーとAI戦争。どちらの特集にも背筋が寒くなった。ゲノムテクノロジーは倫理が無視され、キットが簡単に購入できるようになるまで時間の問題だと思う。3Dプリンタで作れる銃の設計図がシェアされたように…。AI戦争の現実には震え上がった。日本にはきちんと反対の立場を示したうえで、世界屈指の予防策を築き上げてほしいと切に願う。スプツニ子!さんの言葉に共感。大変読む価値のあるシリーズだった。オンデマンドで見ようかな…。2022/01/04

Hiroo Shimoda

8
ゲノムとAI、其々の進歩とリスクが語られる。自律型ドローンによるカミカゼアタックは知らなかった。戦場だけでなく後方にいる市民への攻撃に使われてもおかしくはない2023/03/18

マイアミ

4
★★★ 第1部ゲノムテクノロジーの光と影では、ゲノム編集に関わる技術と倫理について、第2部AI戦争果てなき恐怖では、自立型AI兵器に関する懸念と規制についてまとめられていた。第1部でゲノム編集によって将来的にブタから人への臓器移植が可能になるとあったが、つい先日、人へブタの心臓移植が行われたとのニュースが報じられ、脅威的なスピードで前進していくゲノム技術に驚愕する。第2部ではナゴルノカラバフでの紛争で使用されたドローン兵器が具体例として紹介されていたが、もはや誰でもそれを使える時代なのだと知った。2022/01/15

Book shelf

2
人類や地球が抱える多くの問題はこのままいけば後戻りができないとされるタイムリミットが2030年と言われている。「Ⅰ」の続編にあたる本書のテーマはテクノロジー。ゲノムとAIについて主に取り上げられている。テクノロジーを利用して優れた子どもが生まれるようにすることは許されるべきか?不特定多数を巻き込む爆弾と、特定の人物のみをターゲットにするAIによる精密攻撃はどちらが悪か?テクノロジーの発達によってこれまでにない価値観と問題を深掘りするが、現状はこのような倫理面での議論は進んでいないという。2022/03/07

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