内容説明
【累計26万部突破!】
オードリー若林の6年間の集大成エッセイ
「おじさん」になって世界を肯定できるようになるまで
書き下ろし17,000字!「明日のナナメの夕暮れ」収録
恥ずかしくてスタバで「グランデ」を頼めない。ゴルフに興じるおっさんはクソだ!――
世の中を常に”ナナメ”に見てきた著者にも、四十を前にしてついに変化が。体力の衰えを自覚し、
没頭できる趣味や気の合う仲間との出会いを経て、いかにして世界を肯定できるようになったか。
「人見知り芸人」の集大成エッセイ。
人間に、変わらないことで愛され続ける部分と
変わることで愛され始める部分があるとするならば、
この本は、後者の存在を強く示してくれる。
それは、どうしたって変わりながらでしか生き続けることのできない私たちにとって、
頼もしい光となる。(朝井リョウ/解説より)
※この電子書籍は2018年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
252
他者が喜んでいる姿が不思議に見えた。昼も夜も抗っていた。自分のことがわからなかった。敏感で繊細な気持ちは誰にもあるけど、後ろ向きすぎる人からは離れていく。前向きな人同士は近づいている。なぜ自分だけこんなに疲れているのだろう。スマホも本も持てない時間に深く考える。内面の洞察、その感情の先にある否定から肯定。内ではなく外に向かって生きた方がいい。たった3年前に書いたエッセイを自身が振り返る文庫本あとがき。根底の自分は変わらないのに、変わっている自分もいる。帰路に着く夕暮れの空色は皆それぞれ。今日の空は明るい。2024/01/24
ゼロ
129
芸人・オードリーの若林正恭さんが書いたエッセイの第三弾。解説の朝井リョウも書いてあったが、前作や前々作に比べて、テーマやメッセージはない。刺々しい勢いはなく、仕事に余裕が出てきた感じはあるが、それでも悩み続けている様子は見受けられる。30代になって悩まなかった要因は、体力なくなったことをあげているが、実際そうなんだろう。そして、体力がなくなり、「物足りなさ」を感じているように見える。自分の気持ちを素直に受け止め、なぜだろう?と考える。それ故に、精神的に成長しているのだろうなと感じました。2022/05/28
はっせー
128
オードリーの若林さんのエッセイは共感するが多い。そんな噂を聞いたことがあったので読んでみた。柔らかいタッチの中でエッジの効いたことを書くのは上手いなーって思った!この本はエッセイの3冊目にあたる。私は若林さんのエッセイをこれまで読んだことがなかった。読んでみると普段の生活などからの気づきを書いている。若林さんも年をとる。そのため自分の年代に合った話をしている気がした。尖っていた部分が形を変えて若林さんに残っている。だから優しいのにエッジが効いている。尖っていたからこその優しいなのかもしれないと感じた!2022/08/25
あきぽん
110
「東大生に聞いた人生が変わった1冊」という帯で手に取りました。東大生は内向的な人が多いと聞いたことがあるので、内向的な若林氏のこういう考え過ぎる感じにすごく共感するんだろうなと思いました。私は非社交的な性格だけど、ちょっと違うかな。2023/06/30
ミュポトワ@猫mode
104
お笑いコンビ、オードリーの若林正恭先生の3冊目のエッセイ。若林先生の本を読む度に思うことなのだが、本当に刺さる。内気で内面ばかり見つめて生きてきた人間には非常に刺さる本だと思う。そういう人間は、世界を肯定できないけど、疑問を持って、回答を探す努力をして、世界を肯定しようとすれば、生きていけるのかもしれない。でもね、解説にもあったけど、それってすごい大変なんだよ。でもね、本文にあるけど、その大変さを悩めるのは体力がいるんだってさ。ってことは、まだ悩んでいる俺はもうちょっとだけ、生きていけるのかもしれない2024/11/11
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