文春e-book<br> ペルシャの幻術師 1

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文春e-book
ペルシャの幻術師 1

  • ISBN:9784160901131

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内容説明

司馬遼太郎の幻のデビュー作は女性が主人公だった!
海音寺潮五郎が「幻覚の美しさに惚れこんだ」と絶賛した名作に、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出の漫画家・蔵西が挑む。

☆電子書籍版限定特典として、巻末にキャラクターの初期設定画を収録!☆

◆ストーリー
十三世紀、世界を席巻したモンゴル軍の猛攻は、ペルシャにまで至った。
モンゴル軍団を率いる大鷹汗(シンホルハガン)ボルトルは、ペルシャ高原の町メナムに攻めいる。ボルトルはメナムで美姫・ナンを見初め、自らへの愛を求める。
そこに、ボルトルの命を狙う幻術師・アッサムが現れ、ナンを幻惑する――。

西紀一二五三年の夏、ペルシャ高原のひがし、プシュト山脈をのぞむ高原の町メナムは、ここ二カ月、一滴の雨にもめぐまれなかった。――

新月のまだ懸らぬ六月二十八日の夜、いまから一月前のことである。アラ山脈を越えて突風のようにやってきた蒙古兵が、メナムの町を一夜のうちに鮮血の霧で包んだ。町の土侯とその兵は戦わずして遁げ、市民は、血に飢えた東方の蛮族の手で思うさま殺戮された。シナ北西部はおろか、遠く東ヨーロッパまで征服した成吉思汗(ジンギスカン)四世蒙哥(マング)が、その弟旭烈兀(フラーグ)に二十万の兵を授けて、史上有名なペルシャ攻略の緒にようやくつきはじめたのである。そうした殺伐な背景のなかに、この数日来、メナムの町は奇妙な賑いをみせていた。 
沙漠をゆく隊商(キャラバン)が、水を買いにきて市を立てる。――
司馬遼太郎「ペルシャの幻術師」より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネロ

5
この方の作画って結構不安定で、お世辞にも上手いとは言えないけど読んでしまいすね。続きはどうしようかな…あんまり展開は気にならないんですよね。また完結したら手に取るかもです。2022/03/22

うさぎや

4
ボルトル……意外とピュアっ子……。2021/12/28

新天地

3
一夜にしてボルトル率いる蒙古軍に占領されたペルシャの高原の町メナム。そのボルトルに見初められた美姫・ナンは彼を暗殺せんとする幻術師・アサッムに否応なく引寄せられていく。司馬遼太郎原作ながら夢と現の狭間を描くマジックリアリズムというのか、非常に幻想的な趣で分類としては歴史よりも奇伝ものの方が適切。主人公のナンが侵略者のボルトル達蒙古軍を心底軽蔑し、男性特有のマッチョイズムにうんざりしきっている女性という点が、自分の抱いていた司馬遼太郎のイメージとかなり違うので原作がとても気になる。2023/08/17

森田

1
きれい2022/05/31

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