ポプラ文庫<br> 新宿の猫

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ポプラ文庫
新宿の猫

  • 著者名:ドリアン助川【著】/まめふく【イラスト】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • ポプラ社(2021/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591172049

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内容説明

何をやってもうまくいかない「ボク」は、明日が見えない闇のなかでもがいていた。そんなある夜、ぶらりと立ち寄った小さな飲食店で、さまざまな猫の特徴がしるされた一枚の紙に心をうばわれる。それは店で料理をつくる夢ちゃんが描いた「猫の家族図」だった。行き場を失った猫に寄りそう彼女は、「ボク」に猫と自分の秘密を打ち明け、ふたりは大切な約束をする――。夜の底からあふれだす優しさ、胸に灯る温かないのちの物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

92
色弱のため大手マスコミ会社に応募さえできず弾かれ、明日の見えない主人公が偶然立ち寄り、通う様になったバブル期の新宿の狭い居酒屋、そこで行われた小さい窓を通る野良猫を当てるささやかなギャンブル、個性豊かな客たちと、そこで働く女性との純愛、彼女のおかげで大衆の為の構成作家から一人のために詩を書く事になった主人公、色弱が就職にそれ程不利だとは知らなかった、そして野良猫を追い子猫に酷い事をしたあの人は許せない、人は同じ物を見ていても見えている物は違う、猫の目からの世界も違う。2022/07/03

Kanonlicht

22
構成作家見習いの主人公と新宿ゴールデン街近くの飲み屋に集う人々との交流を描く。タイトルどおり、物語の重要な要素となるのは、飲み屋の窓に顔をのぞかせるさまざまな猫たち。ほっこりさせておいて急に重たい話をぶっこんでくるのは、著者お得意の手法。猫好き注意!とだけ言っておこう。パワハラも地上げも野良猫(今の地域猫とは違う)も昔は当たり前だったよなーと思いつつ、ある意味それらが当時の日本の得体のしれない大きな力の象徴だったような気もして、ふと寂しくなった。2023/01/11

a*u*a*i*n34

11
ドリアンさんは「あん」以来です。本作も人を暖かく見守る作者の優しさが溢れている作品でした。2025/07/11

りょう

6
ドリアンさんの小説は弱い人に寄り添う一方、芯の強さがあるようにも感じる。2023/03/27

Nobuko

6
思っていたのと違う展開なれど2022/03/23

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