内容説明
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かつては厭わしさのみを感じたが,10年ほどしてあらためて読み直すと,倨傲で偏狭と見えた彼の性癖の1つ1つが,かえってその人間としての弱さや正しさの証しと見え,しみじみと心に迫ってくる親しみを覚えた,と青果(1878-1948)は言う.好悪をむきだしにして迫りながら,あくまでも客観性を失わない渾身の馬琴伝.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1.3manen
5
解説によると、著者は資料の読みの恣意性を排し、あるがままの形をあるがままに読解する学究的な姿勢が一貫(255頁)。「馬琴の日常生活は、正確そのものといいたいほど、規則正しかった」(54頁)。大変だが、見習いたい。但し、「運動ぎらい外出ぎらいの彼は、閑暇さえあれば終日書斎にあって読書を娯しみとした」(65頁)。散歩ぐらいはしたいと思える。馬琴にはおかしな癖が・・・「家族などに病人がある時、発病当時はひどくそれを軽く見る癖がある」(168頁)。医者ならまだしも。楽観的なのか。権貴に媚びない人でも(188頁)。2013/04/24
非実在の構想
3
脈絡もなく書き散らしているが、馬琴の人となりがまざまざと見えるよう2016/02/19
圓子
1
朝:残部僅少のお知らせ。夜:贔屓作品の次作モチーフ=八犬伝との発表あり。これも何かの縁とて購い読みぬ。難儀な御仁だ。でも、この自意識の強さと批判に顔を真っ赤にしてしまう様子、そしてみているこちらの胸が痛むこの感覚。知っているぞ。SNSでこういう振舞いの人、いるな。根底にあるのは小心という指摘も胸が痛い。そちらはとても身に覚えのあることだ。刊行当時の八犬伝は女性の愛読者が多かったそうだが、換骨奪胎を含めて、その傾向は今の世の中でも相変わらずのようですよ…と馬琴に告げたらば、はたしてどんな顔をするだろう。2022/11/20
素人
1
権威に弱く理屈っぽく、自分が優位に立てない相手とは関わろうとしない…本書で描かれる馬琴の姿に、今に続く日本の「おじさん」たちの原像を見た思いがする。2020/07/19
いちはじめ
1
随筆とタイトルにあるが、しっかりした馬琴の評伝。馬琴について知る上で外せない一冊2000/06/23




