エレガント・シンプリシティ 「簡素」に美しく生きる

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エレガント・シンプリシティ 「簡素」に美しく生きる

  • ISBN:9784140818831

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内容説明

こころをこめてマインドフルに生きること、それがシンプリシティ。

世界的名著『スモール・イズ・ビューティフル』を著したE.F.シューマッハーの意思を継いで、イギリスのエコロジカル雑誌「リサージェンス&エコロジスト」の編集主幹となった先駆的エコロジスト、サティシュ・クマールが、いま世界に「簡素」に生きることの素晴らしさを説く! 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい始めたとき、カナダの若者たちの共感を得て話題となった本がいよいよ邦訳。

「大量生産という産業のありかたは、醜い文明をこしらえてしまったのではないか。私たちは数字に支配され、経済にとりつかれ、スピードのとりこになっているが、これら三つは美しさの天敵だ。――
――日本には「わび」「さび」という美学的な概念がある。そこには「飾りけがない」「気取らない」「謙虚」などの意味が含まれている。高級そうで、華やかで、大げさで目立つものである必要はない。ザラザラ、ゴツゴツしていたり、あっさりしたりしていてもよい。ありのままで、手がこんでいない。まさに「わび」と「さび」には〈エレガント・シンプリシティ〉、簡素で美しい生きかたが表現されている」―――(本文より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nami

16
穏やかな人になりたいと思っていても、業務に追われたり、駅では怒鳴っている人がいたり、街中ではスマホ歩きをしている人が何人もいるのが当たり前の光景で。そんな中で常に穏やかでいるなんて無理だと思っていた(今も思っている)けれど、この本に書かれていることを心掛ければ、それだけで他者に対して少し優しくなれるような気がする。「他者」とは人間だけでなく、動物や花、そして土なども「他者」だ。憎しみを抱きながら生きるより誰かを愛しながら生きた方が幸せだ。それこそシンプルなことだけれど、忘れていた大切なことを教わった。2024/09/16

あまね

13
『最高の人生をつくる授業』が素晴らしかったので、サティシュ・クマール氏の他の著作を…と手に取りました。クマール氏の哲学がギュッと凝縮されている本書は、混迷に満ちている今を生きるヒントが散りばめられていました。私が特に響いたのは『循環』についての言葉の数々。『自然ではすべてがサイクルの中にある。時間のサイクル、命のサイクル。全ては輪を描いている。』循環とシンプルさを意識して考えると、色んなことが見えてきます。2023/12/24

Yukiko

8
サティッシュ·クマール、インドの田舎で生まれ、ジャイナ教の少年僧、その後世界中をお金を持たずに放浪、イギリスに落ち着くと、エコロジーの世界観を何十年リードし続ける雑誌を発行、子どもの学校、世界からの学者、学生を受け入れる大学院大学を建て。 感銘を受けたのはお母さんの亡くなり方だ。彼女が死に向かう断食を始めたと聞いて、親戚縁者が次々と別れに集まり、その1ヶ月はお祭りのようだったと。 精神性の高さという文化資本もあるのだろうか。 私は都会のカオスの中で、塵芥に塗れて暮している。 2022/06/19

けん

6
★3.02024/03/17

ひめぴょん

6
「シンプルに生きる。そうすれば、他の人びとも生きられる(ガンディー)」という教えに感化された著者の理想を説く書。精神のシンプルさというのが一体どういうことなのか。そこは抽象的でよく分かりませんでした。いろいろなものをそぎ落としていくところに満足感が生まれるような気がしました。以下は文中引用とミニ感想です。モノを手に入れては消費するような生き方は、弱い立場にある人びとや自然を犠牲にする。ほんとうは必要でもないものを追いかける時間とエネルギーを消費している。ぜいたくな暮らしは無駄、汚染、貧しさを生む。精神のシ2022/04/02

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