内容説明
【目次】
はじめに(井上泰浩)
1章)救いなのか、大虐殺なのか――世界の原爆史観(井上泰浩)
*コラム 三人の女性被爆者――世界に届いたメッセージ
2章)アメリカ――ニューヨーク・タイムズと原爆神話の変化、根づいた人命救済(井上泰浩)
3章)イギリス、カナダ、オーストラリア――世論転換と「敵国日本」の記憶(井上泰浩)
4章)フランス――核抑止力と核兵器廃絶のはざまで(大場静枝)
5章)ドイツ、オーストリア、スイス(ドイツ語圏)――記憶の政治と原爆・原発の類似性(ウルリケ・ヴェール)
6章)スペインの回想と糾弾報道、イタリアの忘却(ハヴィエル・サウラス)
7章)中国、台湾、香港――世論と政府の核政策の反映(藤原優美)
8章)韓国――「封じ込め」対「共通の安全」における原爆史観(金栄鎬)
9章)ラテンアメリカ――非核地帯化構想と批判的報道(吉江貴文)
10章)中東アラブ――〈現代の広島〉における関心と苛立ち(田浪亜央江)
11章)ロシア、北欧、アジア、アフリカ(井上泰浩)
12章)原爆報道にみる「核のタブー」(武田悠)
13章)核兵器禁止条約と人道的・段階的アプローチ――「核被災の語り」が拓く人新世の未来(太田育子)
資料 世界の原爆報道一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naolog
5
図書館にて。原爆から75年経つ2020年の各国の新聞報道を分析・研究したもの。アメリカのポピュラーな思想に、原爆による救いが言われているのは初めて触れるもので衝撃だった。2022/04/16
もだんたいむす
2
アメリカよりの意見や、アメリカを糾弾する意見。国の立場によっていろいろあって面白い。ただ、長崎はどーなの?と言った感じ。2023/06/30
takao
1
ふむ2021/11/20
Go Extreme
1
救いなのか、大虐殺なのか―世界の原爆史観 アメリカ―ニューヨーク・タイムズと原爆神話の変化、根づいた人命救済 イギリス、カナダ、オーストラリア―世論転換と敵国日本の記憶 フランス―核抑止力と核兵器廃絶のはざまで ドイツ、オーストリア、スイス―記憶の政治と原爆・原発の類似性 スペインの回想と糾弾報道、イタリアの忘却 中国、台湾、香港―世論と政府の核政策の反映 韓国―封じ込め対共通の安全における原爆史観 原爆報道にみる核のタブー 核兵器禁止条約と人道的・段階的アプローチ―「核被災の語り」が拓く人新世の未来2021/08/14
ゆい
0
原爆により降伏が早まり、多くの人を救ったという米国の思想。マンハッタン計画に大いに関わったカナダ。広島とアウシュビッツの同視。ナチスドイツとの合邦を積極的に受け入れ、ナチ体制とホロコーストの共犯者でもあるオーストリア、ユダヤ人から強奪した金をドイツから購入して大儲けしたスイス。スペインは米軍機の事故で海上に核弾頭が落下しており、糾弾記事が多い。日本が被害者の立場だけをアピールしているという指摘。日本降伏によって本来分断されるはずだった日本でなく韓国が分断されたとの立場。など知らないことが多かった。2023/06/11
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