内容説明
法哲学とは、“法と法学の諸問題を根本的・原理的なレベルに遡って考察する学問”である。それは法学だけに留まらず、倫理学・政治哲学・経済学・歴史学といった領域とも交わる。法概念論や正義論をはじめ、法哲学における中心的議論はどのような性格を持っているのか。ケルゼン、ハート、ドゥオーキンなど代表的法哲学者への批判を行いつつ、明快に要点を解説。各章末には文献解題を付す。今日望みうる最良の法哲学概論。
目次
はじめに
序論 法哲学とは何か? なぜ学ぶのか?
1 学問の内容の多様さ
2 法哲学の総論と各論
3 法哲学を学ぶ意味
第1章 法概念論は何を問題にしているのか
1 それは定義の問題なのか?
2 一応の解答
第2章 法実証主義とは何か
1 ホッブズは法実証主義者か、自然法論者か?
2 「法実証主義」の多様性
3 東アジアの伝統的法概念と西洋的法概念
4 命令説の難点
第3章 ケルゼンの「純粋法学」
1 「純粋法学」の概要
2 根本規範
3 法の統一性
4 結論
第4章 H・L・A・ハート──開かれた問題群
1 主要な業績
2 『法の概念』
3 内的視点と外的視点
4 ソフトな実証主義とハードな実証主義
5 結論
第5章 ドゥオーキンの解釈的法理論
1 主要な業績
2 前期の理論
3 『法の帝国』とその後
4 ハート ドゥオーキン論争の展開
5 限られた視野
6 結論
第6章 正義論
1 正義という価値の一般的特徴
2 アリストテレスの正義論
3 功利主義
4 現代の正義論
第7章 メタ倫理学
1 メタ倫理学とは何か
2 メタ倫理学説の伝統的三分法
3 一九七〇年代以降の新潮流
4 実践的議論はいかにあるべきか
あとがき
事項索引
人名索引
感想・レビュー
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masabi
孤独な読書人
まさにい
おやぶたんぐ
プラス3
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