竹書房怪談文庫<br> 恐怖箱 亡霊交差点

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竹書房怪談文庫
恐怖箱 亡霊交差点

  • 著者名:加藤一【編著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 竹書房(2021/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801928848

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内容説明

「あれは、乗せてはいけないものだ」
タクシー運転手達が恐れる、
死を招く客が立つ交差点とは…
「しつこい交差点」より

電車、車、飛行機、船…
交通と乗り物の実話怪談36篇!

生活の上で避けては通れない移動手段、乗り物に纏わる実話怪談集。
・乗降者のいない停留所で必ず停止しドアを開けるバス。その意味は…「次、止まります」
・カーステレオから突然流れる「私この部屋で死にました」の声…「カセットテープ」
・持ち回りのカミサンを神輿に乗せ車で祖父と運んだ謎の記憶。だが祖父は生まれる前に死んでいて…「負託」
・事故で死んだ幼馴染みの魂と旅するつもりで乗った夜行列車。そこで見た不思議な夢…「ほんとうのさいわい」
他、ひきこもりになりそうな36話を収録。
一度乗ったら止まるまでは降りられないのが乗り物の恐怖。同乗者にはくれぐれもご注意を。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

67
実話怪談集。テーマがある本シリーズですが、今回のお題は乗り物。最も人口に膾炙したタクシー怪談等あるし、乗り物と怪談は相性がいいのではないかと読み始めたのだが…。名高い著者は良いものを書いているのだが、今回玉石混交の石が多いイメージ。というのもこんな物を目撃した。とかこんな事があった。という起こった出来事をそのまま書いている作品の多い事。調理される前の材料をそのまま出されて来たような。個人的に上手い怪談には必ずかそけさや不安定な揺らぎみたいな物が含まれていると思うから、こういうダイレクトなのはちょっと…。2021/12/21

眠る山猫屋

52
乗り物怪談?というほどには、乗り物の印象は薄いかな。イマイチ乗り切れなかった、乗り物怪談なのに。一話目の、銀色の翼に人間の下半身が付いているモノはちょっと見てみたい。後半、やや長編な『負託』の禍福糾える縄の如し的な展開の、因果も帰結も分からないあやふやな怖さは良かった。そして『ほんとうのさいわい』で締めるのはズルい。こんな素敵な怪談で終わるなんて。2025/01/22

ネムコ

19
道、自動車を始め、飛行機、水上バイク、ボート、自転車など。最後の『ほんとうのさいわい』は泣けた。2023/03/05

海星梨

11
KU。「星に願いを」、またつくねさんが子どもをryと思ったら加藤さんだった。なかなか、集中力がもたないというかあんまりシンクロできなかった。2023/08/08

qoop

11
乗り物にまつわる実話怪談集。そう聞いて浮かんだ第一印象は直接的な脅威を身近に感じる閉塞感のあるものだったが、面白かった作品はむしろその逆。空を飛ぶ怪異を見上げる視点で書かれている煙鳥氏の掌編〈羽ばたき〉〈真夏の旅客機〉が印象に残った。またそれと反対に、自分が乗車している話では加藤一氏〈代々木→恵比寿〉が秀逸と感じる。いずれも呆気に取られ、体験者が置き去りにされているような感覚が伝わってくる作品。これは我ながら意外だな、と。乗り物への異物感をクローズアップされたかのようだった。2022/01/03

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