台湾対抗文化紀行

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台湾対抗文化紀行

  • ISBN:9784794972866

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内容説明

2010年代の台湾には、日本の1960年代のように、人びとが「自由」を求め、自分なりの表現に取り組む熱気が渦巻いていた――。

日本の企業社会に嫌気が差し、海外放浪の旅に出た著者は、その途上で訪れた台湾に魅せられる。そして現地の人びとと交流するうちに、台湾の対抗文化やDIYシーンの取材にのめり込んでいく。

インディ音楽シーン、インディペンデント誌『秋刀魚』、オルタナティブスペース〈waiting room〉……現在進行形の台湾カルチャーを案内しながら、これからの時代の生き方や働き方を考える。ベストセラー『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』、人気マンガ連載『めぞん文豪』の共著者で、フリーランスライターとして活躍する著者の初の単著。

目次

序章 フリーライター、台湾に出会う
第一章 フリーライター、台湾に降り立つ
第二章 台湾再訪、台湾インディ音楽を知る
第三章 台湾と中国、台湾アイデンティティを巡って
第四章 台湾意識が宿るもの。街・建築・文房具
INTERLUDE 台湾で出会った愛すべき人たちとのささやかな記憶の記録
第五章 インディペンデント誌『秋刀魚』がカルチャーの分断を消滅させる日
第六章 DIYからすべてが生まれる。オルタナティブスペース〈waiting room〉
第七章 日本人から観た台湾、台湾人から観た日本
あとがきにかえて 就職しないで生きるには

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おいしゃん

20
はじめは旅レポかと思いきや、後半は台湾の知人と文化の違いを語るスタイルで、ちょっとイメージと違った。台湾への渡航10回くらいで通ぶるのは勘弁してほしいのと、やや文章のクセがあり、脚注も多く読みづらい。2023/03/13

Meme

14
凄く面白いです。書きながら楽しんでいる様子が文体から伝わってきます。読みながら私もクスクスしてました笑台湾関連書籍の一冊目でしたが、大正解!2023/04/04

冬佳彰

13
台湾のカウンターカルチャーやインディーシーンに関し、台湾にハマった著者が紹介し、台湾の若者たちにインタビューした内容。年齢層によって(だけではないんだろうが)、中国に対する感情にも違いがあるなんてことは知らなかった。自由や政治に対する、若者の意識の高さはうらやましい。それだけの歴史や緊張関係の中にあるからだろうが。巻末のほうで、台湾は日本にとって「そうであったかもしれない未来を体現する国なのではないか」と書かれていたが、本当にそうかもしれないな。「昔の日本」のような目線では、完全に置いていかれるだろう。2022/02/23

ちんれん

2
敦賀駅前の素敵な書店「ちえなみき」で購入。流通量が少なさそうな良い本に巡り会えた。 台湾ではサブカルを「次文化」、インフルエンサーはkey opinion leaderでKOLと言うらしい。 ジェントリフィケーション(比較的低所得エリアが再開発で文化的にレベルが上がり土地が高騰して現地人が住めなくなる現象)で、師大、永康街、公館、富錦街あたりが、人気が出て観光客や人が集まった結果、大手チェーン店の飲食店とかが集まり、物価も上がり結果町の面白さが失われて行く。 最後の方の雑誌「秋刀魚」の創刊話は面白かった。2023/09/23

厚切り牛タン

2
ただの旅エッセイでないとこがとても良かった。文化や気持ちや行動、イケてる人がでてきて、台湾人でなくて人をかなり感じる。歴史と新しいものが混在してる台湾に惹かれる理由がこの本に散りばめてる、って思った。 政治的思想をもつかもたないかで人生は全然違うのだね。2023/07/10

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