森を守る文明・支配する文明

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森を守る文明・支配する文明

  • 著者名:安田喜憲
  • 価格 ¥720(本体¥655)
  • PHP研究所(2021/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569558134

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内容説明

森は洋の東西を問わず、人類の命脈だった。縄文以来、日本人は森を崇め「森の文化」を継承してきた。しかし現代文明は次々と森を破壊し、ついに、地球環境を破壊寸前までおとしめた。人類は、いつから森の神々への畏敬の念を失い、森を支配しはじめたのか? その結果、人類を襲ったものは何だったのか? 「環境考古学」の確立者である著者が、古代の気候変動のデータをもとに、自然環境と文明興亡の深遠なる関係を解き明かす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

48
辛口の感想はできる限り避けているが、本書は著者を弁護するためにも一言申し上げなければなるまい。著者は気候変動や花粉分析により文明の盛衰と森林植生の関係を鋭く説き評判になった人だ。森林破壊が文明を滅ぼしたことを描いた前著「森と文明の物語」は傑作と思う。本書はその続編だが、専門外の宗教論/歴史学/日本論を下手に加えたが故に改悪作となってしまった。卑近な例だけでも網野史学をマルクス主義の代表格としたり、仏教のなれの果てのオウム真理教等の記述は、筆の滑りというには軽はずみすぎる。これを書かせた編集者は猛省すべし。2015/10/22

phmchb

3
イービーエス産興 ( ..)φメモメモ2018/12/07

silk

3
一神教と多神教における人間と森との関係、「いいとこどりの文化」と「こだわりの文化」の違い、さらにはそれらの歴史を基にして現在の環境問題などの課題に触れる。やや2項対立で際立たせているきらいはあるが、著者が行ったレバノンでの杉の保全活動などのエピソードには感銘を受けた。歴史を研究することが、現在の役に立ち、さらに課題を与えることが目に見えてわかる。2013/07/28

ありんこ

3
環境考古学という分野の存在を知りました。地球環境の危機を救うためには、日本が「森の環境国家」として存在していくことが必要とあり、やはり、これからは自然を守っていくことが大事なのだと改めて思いました。2011/02/23

くろトン

2
森を守るのか支配するのか、一神教か多神教か。人間が過去寒冷期温暖期にいかに生きて来たのか、世界史の授業では見えない世界の流れがわかった気がします。そして未来の提示も。2015/10/12

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