内容説明
高校時代になんとなくで始めたバンドがいつしか希望を見いだし、音楽で生きる覚悟を決めるも、その大好きな“音楽”すら辞めたくなるほどの挫折を経験する。それでも、四人で立ち上がり進み続け、歩み続けてきた。そんなSUPER BEAVERの愛しい軌跡を渋谷龍太が紡ぐ。
かつてブログで綴られ、映像作品の特典として封入、そして結成15周年を迎えHPに掲載された「都会のラクダ」。出版に際し、渋谷が一から見直し、自身の活動の歩みと向き合いながら、大幅な加筆修正、新たなエピソードも書き下ろし、長編小説として生まれ変わった。
紆余曲折を経た、 SUPER BEAVER四人の歩みを渋谷独特の言葉で綴った物語は、音楽、バンドを志す者のみならず、夢や希望を抱くあらゆる人の背中を押す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kou
38
SUPER BEAVERのボーカル染谷龍太さんの自伝的小説。このバンドの曲は以前から大好きだった為、読めて嬉しかった。何故、このバンドの曲が、こんなに心に響くのか少し分かった気がした。軽妙な語り口だが、書かれてないことも含めて想像を絶する苦労があった事がうかがえる。だからこそ人との繋がりの大切さが伝わってくる。前にも増してファンになった。2022/02/28
ミライ
32
YouTubeで「SUPER BEAVER feat. 長屋晴子 – 東京/THE FIRST TAKE」を見てからちょっと気になっていたSUPER BEAVERのボーカル渋谷龍太さんによるバンドの自伝小説。 高校生時代に結成してから、メジャーレーベルと再契約するまでのバンドの軌跡を描いた作品、独特の文体でノンフィクション小説としても読める作品、表現活動をしている人の文章にはやはり力がある。SUPER BEAVER好きの人にはオススメの一冊。2022/07/05
akiᵕ̈
31
これを読み終えて益々、ぶーやんとSUPER BEAVERが愛おしくなってしまった♪メジャーデビューするも、そこから一旦離れてインディーズとしてコツコツ活動し、武道館LIVEも開催できるまで頑張ってきて、また同じ会社からメジャー契約のオファーで再びメジャーとしての活動をする稀有なバンド。散々苦労してきているけど今でも周りの人への感謝は忘れずに、挨拶と筋だけは徹底して通す4人の姿勢は画面を通してからも伝わってくる。本当に山あり谷ありすったもだ大変だったと思うけど、ぶーやんの独特な感性の表現で終始笑いっぱなし♪2023/04/22
楽駿@新潮部
30
友人本。SUPER BEAVERという音楽グループのボーカル、渋谷龍太氏の書いた、グループの成功と転落、そしてまた、成功へと移り変わってきた変遷と、グループとして歌う意味とかが、語られている。友人の熱い思いを聞き、読んでみた。不勉強で、このグループの事は、全く知らなかった。先に何曲か聞いてみたが、この本を読後に聞いたら、また、違った味わいがあるのかも。シンプルでピュアなので、本自体は読み易い。ただ、未知の人に読ませる為の本ではないので、やはりファン向け?メジャー落ち後の再デビューは、さすがでしたが。2022/05/26
mariann
25
以前から気になっているSUPER BEAVERのフロントマン渋谷氏が語る自叙伝。読み始めこそ文学的すぎる文体に少し引いたけど、どんどん引き込まれた。ファンなら皆知っている彼らの挫折と再生。実力があったが故に若くて右も左も分からないメジャーデビューで心をすり減らし、インディーズに戻って借金とアルバイトで必死に活動した日々。この本を読んでから彼らの歌を聴くと歌詞の意味が違って聞こえた。あなたに届きますように。名前を呼ぶよ、会いに行くよ。2023/03/06




