内容説明
これが本当の呪術大戦!? 鎌倉時代は陰陽師の歴史であった!?
『吾妻鏡』を読み説けば自然に描かれる、怨霊と怪異、そして陰陽師の幕府成立史。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)では描かれない!? もう一つの鎌倉時代。
■頼朝伝説を伝える場所が社寺ばかりなのはどうしてか?
■色褪(あ)せることなき平安のスーパーヒーロー安倍晴明の威光
■北条政子の出産に伺候した御験者、鳴弦役のびっくりする役割は?
■治承・寿永の内乱の裏で進行した呪術合戦
■頼朝も恐れた崇徳上皇という日本最大の怨霊
■義経の捜索にも呪術を駆使
■怨霊となった梶原景時、一族を鎮める
■時代に逆行!? 急増する陰陽道の祭祀
■陰陽道関連記事で埋まる『吾妻鏡』
■後鳥羽院と密教呪術。鎌倉で続出する天変地異
■勝敗の知らせを待つ北条義時の屋敷に落雷
コラムも充実
●『キングダム』と呪術
●『呪術廻戦』の呪術高専と陰陽寮
●独裁者も軍人も恐れる。現代でも信じられているミャンマーの黒魔術
【著者プロフィール】
島崎晋 (しまざき・すすむ)
1963年、東京生まれ。
立教大学文学部史学科卒業。専攻は東洋史学。
在学中、中国山西省の山西大学に留学。
卒業後、旅行代理店勤務を経て、出版社で歴史雑誌の編集に携わる。
現在はフリーライターとして歴史・神話関連等の分野で活躍中。
最近の著書に、『図解眠れなくなるほど面白い戦国武将の話』(日本文芸社)、『劉備玄徳の素顔』(MdN)、『どの「哲学」と「宗教」が役に立つか』(辰巳出版)など多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kk
21
図書館本。何やらおどろおどろしいタイトルですが、この本で述べられているのは、鎌倉武家政権における陰陽道の継受と定着・発展の経緯など。頼朝なき後の鎌倉殿のカリスマ性を補うために陰陽道などが重宝されたのではないかとの視点、面白く読みました。現代を生きる我々には想像が難しい中世人の心象風景の一端に触れる気がしました。2025/12/20
風尾 発三郎
1
もっと呪術的なのを期待していましたが、ライトでした。しかし、何も指針がない中で、政を決めろと言われると、呪術めいたモノにすがりたくなるなぁとも強く感じました。ある意味、人間は精神的に弱いですね。そうした中で、死後も影響力を残すとは、生前からそういうシステムを人々の心に刻んでおく事と理解しました。良くも悪くも…そういう意味では、宗教は最高級の“いい意味での呪術”と思います。いい意味ででです。2022/03/21
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