内容説明
追い込まれる日本が脱出する道を示す!――コロナ禍や中国のリセッションで、日本はさらなる決断、そして行動を迫られる。日本という国は、そして日本人はこれからどのような決意を持って、どこに向かうべきか。 これまでの自民党政治、保守層のあり方にまで厳しい提言してきた著者による、さらに新たな時代状況に対する日本のあり方、「自由」「平和」「平等」「民主主義」の根源にある、今、日本に必要な思想!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
43
A書を読んではA書にかぶれ、B書を読んではB書の通りだと思うことも少なくない自分であるが、久しぶりの西尾先生の著書に接し、余り寄り道せずにそのまま真っ直ぐ進みなさいと教えられる思いである。現代日本の政治・経済、殊に近現代史に関わる事柄など、本書にあるように、久しく言うべき時に言わずに、するべき時にせずにきた付けが今に至って回ってきたのではないか。今更個人でできることなど何もないのであるが、せめて本書に記されたような現今の政治や歴史の真実を、後生に伝えることが役目を果たすことになるのではないかと考えている。2022/04/18
軍縮地球市民shinshin
13
西尾氏は大病に罹っていて現在闘病中のようだ。なので本書も出せるかどうか本人にも分からなかったようで、無事に刊行できてなにより。ロシアによるウクライナ侵略が行われる前の論考なので、いささかアメリカの陰謀論色が強いものも見受けられる。中国・韓国の文化論はなかなかおもしろい。2022/06/14
新父帰る
6
2021年11月刊。韓国の反日、日本の平和主義、上皇陛下の平和主義、日米戦争と第一次二次大戦について広い見識に基づいて鋭く論評している。私の関心は北アメリカがイギリスから独立を勝ち取ってから、第二次大戦までの日米関係にある。何故ならば、アメリカの帰趨が日本に多大の影響を及ぼすからである。アメリカの取った拡張主義の結果、太平洋で日本と衝突したのは分かる。それ以来、日本は日米安保条約で守られてきたが、無法者国家中国の出現で日本は独自の軍事力を強化していかなければならないのが今の現実だ。この書はその助けになる。2022/07/18