ハヤカワ・ミステリ文庫<br> クレアが死んでいる

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ハヤカワ・ミステリ文庫
クレアが死んでいる

  • ISBN:9784150707651

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内容説明

カルヴァー街の本屋で暴漢が拳銃を乱射したとの通報をうけキャレラとクリングはただちに現場に向った。血に塗れた三人の男たち。第四の被害者を見たクリングは絶句した……それは、恋人クレアの惨死体だった。復讐の念に燃えた刑事たちの執拗な捜査活動をリアルな筆致で描く渾身の作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

39
この作品はシリーズでも傑作の一つである。レギュラー刑事バート・クリングの恋人が本屋で射殺される。被害者はその他にもいて、犯人が誰を狙ったのか、そして動機はなんだったのかが焦点になる。そして捜査を重ねる上で、クリング刑事の恋人のよからぬことまでも捜査陣は暴いていかないといけない。昔市川昆監督で映画化(「幸福」)されたが、緊張感のない作品だった記憶がある。ラスト、犯人が判った後のクリング刑事の行動はなかなかショッキング!2013/03/17

背番号10@せばてん。

24
1995年4月3日読了。87分署シリーズ第14弾。1981年公開、市川崑監督、『幸福』の原作。(2019年7月9日入力)1995/04/03

アヤネ

5
シリーズ14作目。1961年米作品。。。平穏な十月の夕暮れどき─87分署の刑事部屋は、クリングと恋人クレアの仲むつまじい電話のやりとりに、和やかな雰囲気につつまれていた。そこへ、カルヴァー街の本屋で暴漢が拳銃を乱射したとの通報がはいり、ただちにキャレラたちは現場へ向かった。血にまみれた三人の男たち。第四の被害者を見たクリングは絶句した。クレアが死んでいる!(aga-search)。。。今回の主役は、バート・クリング。87分署の署員たちが犯人を挙げようと奮闘するが・・。エド・マクベインの手腕引き立つ作品。 2017/05/30

Atsushi Shimizu

4
バート・クリングの恋人であり、これまでも物語の中で仲むつまじい様子を見せてくれた、クレアの死。クリングとのデートの前に立ち寄った本屋にて、一人の男による銃乱射事件に遭遇してしまったクレアは、命を落としてしまいます。犯人を挙げることに燃えるスリリングな展開と、そのモチベーションとなる心の内を細やかに描いた個々の刑事の心理的描写により、これまで読んできた『87分署シリーズ』の中でも特に、リアリティのある優れた作品であると思いました。クリングの悲哀を思うキャレラの心情を描いたシーンが、今も心に残ります。2011/12/15

八百蔵

2
87分署シリーズ№14。クリング刑事の婚約者クレアが本屋乱射による複数の被害者の一人となり即死。無差別なのか巻き込まれたのか、それとも…。瀕死で病院に搬送された男は「カーペンター」とだけ繰り返して息絶える。怨恨の線を追う刑事達だが、クレアが犯罪に関わっていた様子を掴んで…。引用「月曜の朝には、椅子に座ってあたりを見回す。そして、何もかも陽気に見えないのを発見する。…何とか月曜日を廃止する法律でも作るべきではないか。」2021/04/29

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