内容説明
無聊(ぶりょう)を託(かこ)つ探偵・鬼束は、刑事だった時に逮捕した男が、水死したことを知る。携帯への着信から、亡くなる前にその男が、行方不明となっている娘の捜索を頼もうとしていたことを知った鬼束は、男の遺品にあった彼女の写真を手に入れ、娘の行方を追い始めるが……。見えてきたのは、娘を取り巻く家族の歪んだ愛情、捜索過程で得た家族写真……。手がかりを掴むたびに増す違和感の果てに、鬼束が目にした衝撃の真実とは? 傑作長編ミステリー。『絵里奈の消滅』を改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダリル
3
「絵里奈の消滅」の改題と知らず再読。結構忘れている。元刑事、鬼束の活躍。絵里奈の母、麗香の自由人過ぎる生き方がすごい。2022/08/30
オールド・ボリシェビク
3
元刑事の探偵が、かつて逮捕したことのある男の死を受け、彼の娘を探し出すために戦うハードボイルド。とは言え、かなり展開にとっ散らかり感があるなあ。この作家、ベテランだし、作品の数も多いのに、今ひとつブレイクしないのは、このとっ散らかり感と決め手に欠けることだと思う。2022/01/17
ねぎまぐろ
2
★★★2023/02/10
ぱーぷる・ばんぶー
0
元刑事の探偵が、変死体で発見されたかつて自分が逮捕した男の行方不明の娘を捜索を始めるが…。読み終わってから以前に読んだ『熱愛』と同じ主人公だったことを知ったが、全く思い出さなかった。2021/12/30