内容説明
日本女子大学校の創設に携わった成瀬仁蔵や広岡浅子は何をめざしていたのか。開校までの過程やその後の課題を分析し、教育・女性・経済・思想などの視点から、その歴史的意味を明らかにする。
目次
第1部 日本女子大学校設立への道―支援と運動(明治前期における広岡家の経営改革と広岡浅子;広岡家美術品コレクションの崩壊と事業活動;日本女子大学校設立運動の展開―大阪設置案から東京設置案へ;三井家による土地寄付と目白キャンパスの形成)
第2部 成瀬仁蔵の思想と女性の社会進出(平塚らいてうの結婚観と日本女子大学校の教育;成瀬仁蔵の先鋭なる期待と矛盾―大正七年の卒業生アンケートを手がかりにして;明治後期における女子蚕業教育論;同時代人としての成誠仁蔵―アメリカン・ボード、バハーイー教、プラグマティズムとの関連で;女子総合大学設立運動の挫折―資金計画と寄付金募集を中心に)
著者等紹介
吉良芳恵[キラヨシエ]
日本女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。