内容説明
効きすぎ注意！ あえて「デキない人」を真似る、逆説的仕事論。本書は、カルト的人気を誇る漫画家／コラムニストのカレー沢薫がおくる初の「お仕事エッセイ」である。パワハラ、マウンティング、かまってちゃん、ムダな会議、エクセルデータ破壊おじさん、経費精算でキレる人……、こんな人たちに、ついイラっとしていないだろうか？ そんなことで心をすり減らすのは、もったいない。どんな人とも誠実に接し、仕事に対しやる気があるのはいいことだ。しかし、それで健康を害してしまっては無意味。「仕事に対し無感情」な人間の姿勢を取り入れ、「どうでもいいことで悩まないようにする」方法もある。意識の低い仕事術で、ストレス上司との闘い方、コミュニティを泳ぐ知恵、面倒くさい人のトリセツ、荒ぶる職場のサバイバル術、壊れる前に「メンタルを守る方法」を解説。職場のルサンチマンが爆笑に変わる、ブラックユーモア増し増しの1冊だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
109
ゆる～い本だが、今の時代の本質をついている。どれだけ世の中変わっても、職場で働く人の意識が変わるわけでもない。その中で一番大事なのは自分のメンタルを守ること。パワハラ、無駄な会議、意味のない飲み会、「HSP」の部下、どんな状況にあっても“無の境地”を得ることができるため、ありがたい教訓のオンパレード。同志を集めて社員の要望にする、失言をしないために相手にしゃべらせる、飲み会はひたすら終わるのを待つ、面倒くさくても注意した後はひと言ほめる。今役に立たないとしても、知っておいて損はない生きるための知恵。2022/02/01
キク
68
パッと見は自己啓発本だけど、実態はウディ・アレンばりのブラックユーモア。「給料分以上は悩むな」「家に帰っても会社のことで悩むようなサービスストレスはやめろ」「断れない飲み会は葬式だと思ってあきらめろ」「出世したせいで地獄をみている上司が辞めちゃうと、自分が出世しちゃうリスクがあるので、上司が壊れないようにそっとメンタルケアをしてあげろ」「『仕事如きで悩まされたくない』が強すぎて面倒ごと回避に命をかけているので、仕事なんてする暇はない」「派閥争いに巻き込まれたら、仕事しすぎの自分を反省しろ」なんか爽快だなぁ2022/06/14
seacalf
46
管理職向けのビジネス雑誌に掲載されていたコラムをまとめたもの。キレの良いユーモアを散りばめながら仕事上の様々なお悩みへの解決策を提示。思わず頬が緩む小気味良い文章で、まともなものからアクロバティックな答えまであり息抜き感覚で読むことができる。『マウンティングを取ろうとしてくる人は、事あるごとに優位に立とうとするので、話す時は心を常にトカゲのしっぽのように切り離しておくこと』『悪口はとめない。でも同意もしない。』など有益な助言も多々あって息抜き以上の処方箋になってくれた。カレー沢さん、ちょっと癖になりそう。2022/04/03
水色系
38
図書館の目立つところに置いてあったので借りてみた。上司の話が長いとかいま話しかけんほうがいいなとかこれあるあるなんですな。あとがきの、家に帰ってまでイライラするというサービスストレスはやめるっていう件、うまいこと言うなァと感心。2022/08/09
ピップ
25
職場や仕事でのストレスを回避するヒントの本。やっぱりおもしろい。言葉のチョイスとか秀逸です。すごくふざけた文章だけど、まとめの一言は核心をついてたりして侮れません（笑）職場でイラッとすることが起こるのを楽しみにできそうな感じ…まではないかな（笑） 結局、いつも心に少しだけ余裕を持つことが大事なんでしょうね。とりあえず、「ゴキブリ」を「テラフォーマー」と呼べる余裕と遊び心は持っておきたい。2022/11/15
