ウルトラマンの伝言 - 日本人の守るべき神話

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ウルトラマンの伝言 - 日本人の守るべき神話

  • 著者名:倉山満
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • PHP研究所(2021/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569850719

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内容説明

君は強大な敵に、いかにして立ち向かうか? 日本は、巨大な力に苦しめられ続けてきた。闇に怯え、打ちひしがれ、夢や希望を無くしている時代だからこそ、民族の神話が必要なのではないか。本書は、過酷な現実を生きていくために、架空の物語からの伝言を読み解く書である。現実世界にウルトラマンはいない。だから、ウルトラマンを知らねばならない。そして、日本人としてウルトラマンを語ることに意義がある――。著者は皇室史学者としてウルトラマンを日本人の「神話」と見なし、大切なものを「自らの手で守り抜くとは、どういう意味か」「力を得るには、何をしなければならないか」を問う。「私は大人になっても、巨大な力に叩きのめされそうになった時にウルトラシリーズを見直し、ウルトラマンの伝言を振り返ってきた」。文明と狂気の世界を描き、そして神話へと至る『ウェストファリア体制』『ウッドロー・ウィルソン』に続く著者の三部作、ここに堂々完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bugsy Malone

76
「ウルトラQ」から「ウルトラマン80」、そして「メビウス」について、各作品の制作背景や円谷プロの状況などその時代に照らし合わせ解説、評論している。書かれている事は真新しい物ではないけれどウルトラ好きなのでついつい読み込んでしまう。著者は終章で「なぜウルトラマンは自分の星ではない地球のために戦ってくれたのか」と問いかけ、それは守るべき価値を見出す事が出来る感性ではないかと提示し、神話としてのウルトラマンの伝言を振り返った本書が「誰かの生きる勇気になれば」と締め括る。そこからは並々ならない熱意が伝わって来る。2022/05/08

Tomomi Yazaki

20
シリーズ最初は言わずと知れたウルトラQ。再放送を何度も観ています。あの時代にあれだけのものを作り出すのは並大抵のことではないでしょう。ウルトラマンとセブンも当然再放送で。セブンは暗いイメージがあり好きではありませんでしたが、不思議と大人になるにつれ、共感を覚えるようになりました。新マン、エース、タロウ、そしてシュール過ぎるレオ。80以降は特撮の凄さと反比例し、全く面白さを感じません。本書の内容は素晴らしいけど、時折校正線が残っていて、著者のウルトラマンに対する愛情の無さが見えて、とても悲しくなりました。2022/03/08

出世八五郎

15
著者のウェストファリア、ウッドロー・ウィルソンに続く三部作最後ということで手に取ってみたが、なんだこりゃ?賛否両論か?…私が生まれた時にはレオは既に終了しており、再放送でタロウがバードンにやられるのに感動していた。80はリアルタイムだが顔が好かなかった。あの頃は仮面ライダーでもスーパー1とかやってた。見てないが…著者のウルトラマンに対する愛は分かった。だるかったが、要点は面白くてウルトラマン制作秘話を面白く読めた。これからもウルトラマンブランド発展して欲しいす。早速レンタルして初代から見てます。ジョワッチ2022/02/08

Urmnaf

13
「ウェストファリア体制」「ウッドロー・ウィルソン」に続く三部作とのことだが、前2作とどう関わるのかこの本だけでは想像もできず、ほぼウルトラシリーズの解説。その解説も特に新味はなく。子ども番組とはいえ、設定やシナリオはその時代の社会情勢や流行に無関係になるはずもないし。昭和+メビウスを「本編」(それ以外は無視)とするのも不明なら、取り上げた作品以外はアクション重視だから「特撮」ではないというのもなかなか独特な定義。うまく説明できなかったのかな。他者の論考を説明もなく否定だけするのもなんだかな~。2021/12/27

SAT(M)

8
皇室史学者である著者による本。全体としては歴代ウルトラシリーズの解説本となっており、政治史的観点がちょこちょこ入ってくる感じ。これ以上やると野暮ったくなる手前のギリギリ丁度いいくらいの政治的解釈の匙加減だと思います(時の内閣の国防政策と防衛チームの強さが比例する、というのは言い過ぎな気がしますが‥)。とはいえ、各作品への評価に愛を感じるのは確かです。脚本家同士の思想の対立から設定がブレた(南夕子が月に帰らされたり‥)、といった制作の裏話も興味深かったです。2023/08/19

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