内容説明
「オルレアンの魔女」が甦り、監獄の島で惨劇の幕が上がる!
地下道、鉄仮面の女、孤島、魔女伝説……映画祭の町にセレブが集うとき、連続殺人の幕が上がる。数学的論理で謎を解く刑事とソプラノ歌手が辿り着く、現代史の闇。――中川右介(評論家)推薦!
映画の都、監獄島、そして魔女の街へと駆け巡る探偵行!
パリ・オペラ座新作公演の主役に抜擢された天羽七音美。原作者レジーヌ・ブラパンがこだわる「黒髪のジャンヌ・ダルク」像にぴったりなのだという。演出家ジャック・ロランの依頼で、七音美は宣伝のためカンヌへ渡る。その頃、パリでは娼婦が丸刈りにされ殺される事件が起こっていた。被害者はカンヌのホテルの部屋番号と「オルレアンの魔女」という謎の言葉が記されたメモを握っていた。捜査にあたる刑事エミールもカンヌへ飛び、そして舞台は忌わしき伝説の残る「監獄島」へ。果たしてオルレアンの魔女とは……
装画・佳嶋
-目次-
I東京
IIパリ
IIIカンヌ
IV監獄の島
V修道院の島
VIオルレアン
VIIカンヌ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
57
冒頭からなんか聞き覚えのある試着室が出て来たと思ったら、オペラやら奇怪な連続殺人が現れて、ムードは極上。仮面が襲いかかるシーンとかドキッとしたわ。と言っても事件の背景や壮絶さに対してミステリ部分はあっさりしまくりで、あくまでミステリ風として認識すればゴシックサスペンス小説としてかなり極上品。プロローグのジャンと警視のジャンは関係なかったんかい!!2023/03/18
kou
42
フランスを舞台に、歴史の闇に埋もれた事件を垣間見た気がした。ただミステリーと思って読んでいたら、ミステリー要素は薄めで若干消化不良気味になってしまった。主人公は魅力的なので、シリーズ化して他の作品とかでも読んでみたい。2021/11/07
momi
41
美しい街フランス…。 フランスを守る聖女と呼ばれたジャンヌダルク…17歳の若さでオルレアン解放を成し遂げた人物ですが悲運な最後を迎えることになりました。残酷で悲しい歴史が隠されているこの街で時空を超えて甦った魔女が鋏を持ち…。そして次々と事件が起きる。フランスを舞台にした壮大な物語。 美しい風景が目に浮かび…怪しく予想もつかない展開にページをめくる手が止められず一気読み!!この小説全てがまるでフランス・オペラを観ているようでした!!澄み渡る歌声が聞こえてきそうなラストも良かった!!素晴らしい〜ッ♬2022/02/10
よっち
34
原作者レジーヌがこだわる「黒髪のジャンヌ・ダルク」像にぴったりということで、パリ・オペラ座新作公演の主役に抜擢された天羽七音美。彼女がパリで起きる連続殺人事件に巻き込まれてゆくミステリ。演出家の依頼で宣伝のためカンヌへ渡った七音美。その頃、パリで起きた娼婦が丸刈りにされ殺される事件。被害者が握っていた「オルレアンの魔女」というメモの謎。刑事エミールとともに伝説の残る「監獄島」での捜査では、彼の地ならではの意外な事実も明らかになって、最後に関係者を集めて披露される謎解きとその結末はなかなか面白かったですね。2021/09/23
rosetta
28
★★★☆☆どうやらこの人の本は全部読んでいる。パリオペラ座の新作『オルレアンの聖女』の主役を歌うことになった七音美。原作者レジーヌに誘われて映画祭で賑わうカンヌに赴く。華やかな街の雰囲気を裏切り次々と殺されるレジーヌの養女達。数学科出身という異色のパリ警視庁警部補エミールが現代史から隠された謎を追う。ミステリと言うより芸能界を堪能するような気分。表紙からはもっと大時代な仕掛けがあるのかと思ったが意外に小ぶりな印象。2021/12/09
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