共に揺れる、共に育つ - 四十年間教壇に立った或る教師の想い

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共に揺れる、共に育つ - 四十年間教壇に立った或る教師の想い

  • 著者名:杉原米和
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • りょうゆう出版(2021/11発売)
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  • ISBN:9784910675008

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内容説明

現代は、教師も親もそれぞれの「場所」で子供の教育に迷う時代です。能登半島の高校在学中に教員を目指し40年。いまも現場で活躍する著者のアドバイスは「悩みながら子供と共に揺れ、成長し、そして子供から学ぶ」こと。
学校現場での生徒や保護者との交流で得た貴重な経験、国語教師として近代日本文学を研究するなかでの発見、そして読書のなかで出会った先達の言葉など、多彩な経験と研究のなかから生まれた本書は、現役教員にも教員を目指す学生にも、保護者の皆さんにも、きっと役に立つでしょう。
著者は、石川県七尾市に生まれ、能登を自らの原点として育ち、七尾高校から金沢大学教育学部、早稲田大学専攻科をへて都内の私立中学、高校で国語科教師として40年余り教壇に立ち、その間、副校長や幼稚園長なども務めてきました。、現在は東洋大学、江戸川大学で教員志望の学生の指導を携わりながら、石川県の魅力を伝える活動も続けています。第6章では、能登半島や金沢の街の自然や風土、人の姿などを描いていて、本書の魅力の一つとなっています。

【目次から】
序章 コロナ禍のもとの教育
第一章 自分を掘る-学びの場から
第二章 揺れながら待つ-教師という道
第三章 共に育つ-子供と親と教師と
第四章 人の心組み-詩とともに
第五章 本の世界へ旅する
■私の本棚 ブックレビュー 
第六章 言葉の杖-故郷を想う
■言葉を杖として
■故郷を想う
あとがき

目次

序章 コロナ禍のもとの教育
「待つ」
授業の楽しみ
薔薇の蕾のような存在-教育実習生 
教師の眼差し
教師に必要な力
緑蔭に憩う
出会いは楽しい

第一章 自分を掘る-学びの場から
自分を掘る
感性を育てる
関係を育む
二十代の自分に出会う
平和を語り継ぐ-長崎への旅
学校はいたるところにある
いそがなくてもいいんだよ
人が変わるところに付き合う
夜空の星-教師だった義姉の宝物
黒板に向かって

第二章 揺れながら待つ-教師という道
「守破離」
魅力ある先生とは
揺れながら待つこと-初めての教壇
「震える弱いアンテナ」を持つ
職人のように
感情を耕す
失敗から学ぶ
答えは自分の中に
鳥の目と虫の目
逆説と内省
過去の自分と出会う
得手に帆を揚げる
私の中の大きな学校
学校の個性、学校文化 
人は一艘の舟、学校は港である
人は何度でもリセットできる

第三章 共に育つ-子供と親と教師と
教育は「共育」
選ぶことは喜びである
親子関係の気づき
自尊感情を育てる
子供たちの才能はさまざまである
道は近きにあり
平凡な日々などはなく
花のような言葉
言葉を変換する
橋を架ける
子供たちから生きるヒントを学ぶ
「潜行密用」
「そりゃいいね」-進歩は楽観主義から
言葉だけが「言葉」ではない

第四章 人の心組み-詩とともに
他人は自分の鏡
自分と出会う
心を塗り潰さない
出会いの「学校」
空の広さに憧れる
「お先にどうぞ」の心
ハンゲショウ
求めない――
変化と不変
心の貯金
空に聞く
イメージで遊ぶ
寄り道を楽しむ
マイナスがプラスに
寅さんと山頭火
眼差しの優しさ

第五章 本の世界へ旅する
「志」をつなぐリレー
言の葉の世界へ
父親としてのオウ外
漱石の恋人
実篤への旅
さよならだけが人生だ
良寛-愚の自覚と自在な精神
寄り道も小さな旅
花がつないだもの
むずかしいことをやさしく

■私の本棚 ブックレビュー 
子供への眼差し
★中川李枝子『子供は みんな 問題児。』
★灰谷健次郎『子どもに教わったこと』
★おほ しんたろう『学校と先生』
★瀬尾まいこ『ありがとう、さようなら』
先達からの贈り物
★山本有三『米百俵』
★志村ふくみ『伝書 しむらのいろ』
★小島寅雄『大愚 仏に向かう心』
★福田和也『人間の器量』
しなやかな心へ
★茂木健一郎・重松清『涙の理由』
★エバレット・ケネディ・ブラウン『失われゆく日本~黒船時代の技法で撮る~』
★佐藤文隆、高橋義人『10代のための古典名句名言』
★野矢茂樹『哲学な日々 考えさせない時代に抗して』
悩みに向かう読書
★佐治守夫『カウンセリング入門』
★河合隼雄『こころの処方箋』
★辰濃和男『私の好きな悪字』
★小澤竹俊 『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』
すばらしき絵本
★レオ・レオニ『フレデリック』
★『ハチドリのひとしずく』
★奈良美智『ともだちがほしかったこいぬ』
★佐野洋子『だってだってのおばあさん』
ほか