高校に古典は本当に必要なのか - 高校生が高校生のために考えたシンポジウムのまとめ

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高校に古典は本当に必要なのか - 高校生が高校生のために考えたシンポジウムのまとめ

  • ISBN:9784909658364

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内容説明

高校に古典は本当に必要なのか。
「高校生の声を伝えて、肯定派の目を開きたい。高校生という新たな視点で否定派の心を開きたい」

現役高校生が、当事者として高校生にアンケートを実施し、議論の場を作り、考えたことは何だったのか。2020年6月6日にオンライン開催された、高校生が高校生のために考えたシンポジウム「高校に古典は本当に必要なのか」の完全再現+終了後のアンケート+企画に至るまでの舞台裏+編者による総括です。

2019年、明星大学でシンポジウム「古典は本当に必要なのか」は、本書の編者の高校生にとっては、話がかみ合わない上に、問題点や疑問が放置されたと感じられ、とても満足できるものではありませんでした。そして開催されたのがシンポジウム「高校に古典は本当に必要なのか」です。
議論は果たしてどこまで進んだのか。現役高校生という視点は有効だったのか。これを読む私たちは、高校生たちの考えをどこまでくみ取ることが出来るのか。
古典不要論を考える際の基本図書ともなった、勝又基編『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』(文学通信)の続編ともいうべき本です。

編集は、長谷川凜、丹野 健、内田 花、田川美桜、中村海人、神山結衣、小林未來、牧野かれん、仲島ひとみの各氏。

【昨年わたしは6つの大学のオープンキャンパスに行き、国文学科や日本文学科を見てまわりました。そこで学生さんたちに次のように聞きました。
「古典は本当に必要なのかと問われている、この状況をどう思うか」。
古典が好きで大学で学んでいる最中の若い学生さんたちが、どう思っているのか気になったのです。熱心に答えてくださる学生さんも数人いました。しかし多くの場合、答えは次のようなものでした。
「古典が好きかどうかは人それぞれだから、あなたが古典を好きなら周りは気にしないで古典をやればいい」。
この答えはショックでした。否定派を無視できなくなっているのが現状です。それなのに国文学科の学生さんたちは、ただ好きな古典を読んでいるだけなのでしょうか。これでは古典は、否定派が言う通りのマニアックで閉ざされた世界です。どうかもっと学びの深い国文学科になってください。
高校生の声を伝えて肯定派の目を開きたい。また高校生という新たな視点によって否定派の心を開きたい。これは高校生にしかできないことです。だから3月に予定していたシンポジウムが延期されて、いまは受験生になってしまいましたが、このような形で開催することにしました。】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たろーたん

5
私は否定派。否定派が強かったとかよりも、肯定派が「古典教育が必要」という説得的なロジックを展開できてない。古典教育を目的とするのか手段とするのか。論理的推論や現代語の上達の手段のための古典なら別に古典じゃなくてもいいし、もっと効率の良いものがあるだろう。故に古典教育肯定派は、古典を身につけられることそのものによるメリットを提示しなければならない。ただ、肯定派も、古典そのものが「役に立つ」「面白い」では戦えないことは分かっているから四苦八苦しているのよね。2022/06/30

ひろ

3
2019年に「古典は本当に必要なのか」というシンポジウムが開催されたことを受け、より議論に高校生を巻き込もうとして開催されたのがこれ。高校生が主体となって企画したということにまず驚き、ディベートの中身も前回より質が高かったと思う。自分の中でも、古典について肯定か否定か、まだ意見は固まっていませんが、今現在学ぶことが義務付けられているなら少しでもそこに意義を見出したほうがいいよなあとは思いました。また読み返すと思います。2021/07/31

笛の人

1
これも11月に読んだ本。高校生が主催したシンポジウムの記録です。古典をどうやって継承していくか、真剣に考えなければなりません。その中で、自分は何ができるのか考えていました。わからないけれど、思いついたことからやっていくしかないのかなと思います。自分の役割は橋だと思っているので、沢山勉強して、多くの人に「こんなに面白いんだよ〜」って紹介できるようになりたいです。本書では「原文を学ぶ」という点と合わせてリテラシーが重視されていましたが、私は伝統継承を重視する考えを持っています。2023/11/15

ゆっちゃん

0
高校時代、同じような気持ちでいたことを思い出しました。2024/01/20

りょく

0
結論から言うと、「現行の高校国語科古典教育の在り方は変わらないといけない」ということ。前シンポジウムから①古典は必要なのか、②高校に古典は必要なのか、と来て(少なくとも今回のシンポジウムでは)否定派の論が弱く、結果、高校古典は必要なものとして議論は高校古典の授業内容の改善へと移りつつある。実際、このあと中古文学会や各国語科教育学会等が教育実践の発表や提案を次々と行っており、高校古典教育に関する一連の議論を活発化させる大きなイベントとなった。教育法規や国語科教育史を踏まえた仲島氏の解説は特に必読である。2021/09/24

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