内容説明
オーガスト・プルマンはふつうの男の子。ただし、顔以外は。生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて「病気がうつる」と避けるようになる。一方で、オーガストの話をおもしろいと感じる同級生は少しずつ増えていた。そんなとき、夏のキャンプで事件が起こる……。全ての人に読んで欲しい、心ふるえる感動作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
499
【原書】ちくしょぅ、ヤられた。文字の読める人は(大人も子供も)全員読むべき。人類の課題図書。この勢いで、今日は映画を観に行きます。2017/11/24
たけ
425
今作は、10歳の男の子オーガストの物語♪ 生まれつき顔に異常があり、初めての学校での1年を、オーガストに関わる人たちの視点から見れてそれぞれの驚きと共感がある! オーガストなりの考え方や、感じ方があって読者を物語に溺れさせるところなど、凄まじく、ユーモラスだ!! この世に普通な人なんていない、だからこそ普通じゃない人こそ普通だと僕は思う、だから皆んな普通だし普通じゃない、普通ってなんだろう最高に考えさせられる。だからこそ最高に面白く興味深い! 多くの方にぜひぜひ読んでもらいたい(´・Д・)」!!2021/03/05
takaC
325
ずっとオーガスト視点で語られていくのかと思っていたら、オリヴィアやジャックやサマーやミランダ視点も混ぜられており読んでて分かりやすかった。ミランダのその後が気になる。2017/09/23
🅼🆈½ ユニス™
310
オギーと言う太陽のまわりにいるヴィア、サマー、ジャック、ジャスティン、ミランダの6人の視点で物語は始まる。6人全ての立場に共感出来る作家の筆力に感嘆せざるを得ない。本の表紙のデザインを主にして来たグラフィックデザイナーであるRJパラシオのデビュー作。アイスクリーム屋の前でオギーと似た女の子に出会ってこの作品への霊感を得たと言う。ハッピーエンドで一冊は終わるけど、オギーに残された日々の混乱克服は容易くはないだろう。👊 1日1日世界を克服して生きている全ての子供達に熱烈な起立拍手を送りたい❗️★5❗️2018/07/25
nobby
286
もうね、映画で観てたけど、いや知ってたからか度々こぼれる涙…まさにノーマライゼーション“ふつう”を考えさせながら微笑ましく読める良い作品。オーガストはふつうのことをする十歳の子、ただ誰が想像するよりもひどい外見から他人はふつうだと思っていない。そんなオギーが学校に通いだして起こす奇跡まさにワンダー。キレイごとだけでなく子供ながらに残酷な事柄も経て、ラストに向けて地固まる友情模様には感情揺さぶられる。何より彼を包み込む家族の笑いと優しさが生む、まるでデス・スター破壊に並ぶ興奮にスタンディング・オベーション!2018/07/19