内容説明
三年半ぶりに本土の地を踏んだ復員兵の貝塚透馬は、衝撃の事実を知らされる。空襲を逃れ軽井沢の山荘に疎開していた両親が、ピストルを持った強盗に撃ち殺されたというのだ。犯人は未だ捕まっておらず、遺体の第一発見者であるメイドの八重は事件後、姿を消した。両親を殺したのは誰なのか。東京で八重の捜索を開始した透馬だったが、フランス留学時代の旧友、恵理子に再会したことで思わぬ事態に巻き込まれていく――。著者渾身の国際謀略サスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シロクマアイス
2
★★★★☆ひたすらこの作家の事が好きなのだ。恐らく最後の文庫本になるかと思い、購入後本棚で温め続けたもの。温める、と言うよりはおいしいものを最後に取っておくと言う気持ち。結論としてはためにためて正解。主人公が探偵ではないが、ほぼハードボイルドと言っても良いかと。戦後の混乱期を舞台にして両親を殺した犯人を探しながら、外国のスパイなどとナチスの隠し財産を巡る争いにも巻き込まれていく。これを読んだら『鋼鉄の騎士』も読まざるを得ないよなぁと思う今日この頃。しばらくしたらあの分厚い小説にチャレンジしようと思う。2024/06/16
スギヒロ
1
ストーリーが次から次へと、飽きさせる事なく進んで行きました。戦後の東京の混乱下での出来事はある意味現実味がありました。面白かった。⭐️☆☆2022/12/15
Chisaka
1
ナチスの隠し財産の取り合い合戦の話。なんか色々振り回されて大変だ。藤田さんはいつも安心してよめます 2020/03/21
tmbb6
0
★☆☆☆☆2022/02/28