内容説明
街を破壊され絶望する人々、さらにそこへ現れたのは聖神教において最悪とも呼ぶべき終末のドラゴンで――天穿つ塔の階段を上って【箱庭】を脱出し、聖神教の大聖堂の地下にたどり着いたイルシア。そこには過去の聖女“ヨルネス”が未来の救世主たちのために、世界の真相に迫るヒントを記した啓示石が置かれていた。そして、啓示石の最後には彼女の言葉でいずれ自分は人格を奪われ、神の声の人形にされるだろうとも記されていた。その時、大きな物音を聞きつけ、急いで大聖堂の外へ出た俺は目を疑う。そこには美しかったであろう聖都の姿はなく異形の化け物が徘徊する荒廃した街が広がっていた。そして、その中心には法衣を纏った一人の美女が静かに佇んでいる。神の声の【スピリット・サーヴァント】の一体だ。そして俺は、彼女の名前を知っている。「聖女ヨルネス、テメェを解放しに来たぞ!」書き下ろしストーリー「とある夢幻竜と過去の勇者」を収録!