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内容説明
健康や余暇の時間を顧みず、仕事に、成長に、没頭する夫。彼は成長に異常にこだわる「成長教」に入信していた。これは、他者の評価に怯え、走り続けることを強いられる現代人に贈る心の救済の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
36
資本主義の世界で成績をつけられて育ち、努力するほど褒められてきた世代にとって、生産しないことは罪にも感じられるのではないでしょうか。儲けること=最優先。その世界が行き過ぎて拝金主義になり人を人とも思わないような態度を取って離婚されたり裁判沙汰になったり自殺者が出たりしてる気がします。でも、結果出したらやっぱり賞賛されちゃうの。…すみません、私の活字中毒も記録魔なところも成長教と関係あるんだと思うんです。2024/02/04
akihiko810/アカウント移行中
24
「成長しなければ、成果を出さなければ、他人よりも抜きん出なければ」という夫をもつ妻のエッセイマンガ。印象度B これはうざいな(苦笑)自分のスタイルを周りに押し付け、あげく自身もメンタルと体調を崩しダウンする。ま、これも「自分を持たないサラリーマンの末路」なのだろうか?人生において何を大事にするべきかは吟味しないと、他人に人生を乗っ取られかねない。2023/04/07
しのぶ
14
自身の成長が目標になっている夫を持つ家族のコミックエッセイ。子供の頃の夢は否定されて敷かれたレール通りに成長と成果を求められる子供時代を送った人も多いだろうな。期待という肥料を与えられ昇進という水を注がれ成功という光を浴びさらなる成長を求める夫と、ワークライフバランスを大事にしてオンオフ分けオフの時間の気づきを仕事に生かす後輩。視野を広く持ってゆとりのある生活を目指したい。体と心の健康を大事にしたい。 2023/05/13
漫画専用アカ
1
この手の漫画で夫が決してモラハラ気質ではないというのは新しい。妻に何かをいわれたらちゃんと落ち込んで、愕然とするけど、結局は【成長】にこだわって驀進してしまう。後半、彼が口先だけの人間ではない部分がうかがい知れるのがいい。2022/12/15
たんちー
1
私自身が「成長教」に入信しているのでは…と思い読んでみました。結局成長教とは「(自分自身が心から望んでいるのではなく)他人に負けたくない、置いていかれるという不安につけ込まれて、必要以上に頑張ってしまう病気」なんだと思いました。 主人公である旦那さんの周りには、そんは主人公をうまく利用して仕事しようとする人が沢山います。要は「都合のいい人」になるわけです。都合のいい人なので、周りは当然主人公を大事にします。でもそれで本当に主人公は幸せなの?嬉しいの?と問いかけ、気づきを与えてくれる本でした。2022/07/18