ドニ・ディドロ、哲学者と政治 - 自由な主体をいかに生み出すか

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ドニ・ディドロ、哲学者と政治 - 自由な主体をいかに生み出すか

  • 著者名:ジャンルイジ・ゴッジ/王寺賢太
  • 価格 ¥3,850(本体¥3,500)
  • 勁草書房(2021/11発売)
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  • ISBN:9784326154364

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内容説明

彼は姿を現し、自由の聖なる旗を掲げるだろう──絶対君主政と商業の興隆のもとで、政治体制の腐敗と人民の自由喪失に直面した哲学者は、どのようにして「再生」=「革命」を構想したのか。同時代の世界の激動のなかで、「自由な主体」の出現を探し求めたディドロの考察の射程が、「専制批判」「文明化」「共和主義」という主要テーマの読解を通じて、いま明らかになる。

目次

まえがき

一 ディドロの政治的言語における三つのイメージ[逸見龍生・王寺賢太訳]
 1 いくつかの方法論的予備考察
 2 オデュッセウスの同伴者たちを貪り食うポリュフェモス
 3 ブリアレオスを縛りつける
 4 三人のエリザベス
 5 結論1
 資料I 三人のエリザベス
 資料II ミラボー侯爵
 資料III ロック、ドルバック、ディドロ
 解題

二 植民地建設と文明化──ディドロによる「ロシアの文明化」論とその周辺[福田真希訳]
 1 ヒュームとハリントン──「文明化」の観念の考古学に向けて
 2 ディドロとロシア──文明化と農奴解放
 3 「植民と文明への定着」──ベーコンとイエズス会士たちの先例
 4 ボードーによる「ロシアの文明化」論
 5 ディドロとボードー──政治的プロジェクトから歴史過程へ
 6 結論
 資料I ドニ・ディドロ「ロシアについて」
 資料II ベーコン「植民について」で考慮に値する箇所
 資料III 農奴制について──いくつかの補足
 解題

三 最後のディドロと政治的雄弁[川村文重訳]
 1 雄弁の選択
 2 老いたアイソンを切り刻んで若返らせるメデイアのイメージ──ホッブズへの異議申し立てと雄弁の名誉回復
 3 ディドロの関心を惹いた同時代の政治的出来事と雄弁
 4 共和主義の雄弁と政治思想の二つのパラダイム
 5 雄弁と公共空間の改鋳
 資料I 『両インド史』第三版におけるメデイアのイメージ
 資料II ディドロからウィルクスへの書簡
 解題

あとがき
年表
主要人名・事項索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

保山ひャン

2
ジャンルイジ・ゴッジが2013年に来日し、ディドロの政治論について講演した記録と解題。国家権力にポリュフェモス、ブリアレオスといった怪物の隠喩を使い、三人の賢明なエリザベスのイメージで専制批判を分析する第一章、ヒューム、ハリントン、ボードーなどからロシアの文明化を語る第二章、アイソンばらばらのメデイアのイメージと、ウィルクス、ディキンソン、ラッシュなどから雄弁の力を語る第三章。この第三章の講演は京都で開催され、僕は聞きに行ってたのだが、こうして全体を通すと、ぱあっと見通しが広がった感じがする。2016/03/30

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