台湾の国家と文化 - 「脱日本化」・「中国化」・「本土化」

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台湾の国家と文化 - 「脱日本化」・「中国化」・「本土化」

  • 著者名:菅野敦志
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  • 勁草書房(2021/11発売)
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  • ISBN:9784326302048

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内容説明

日本からの解放、中華民国への「光復」を経て、分裂国家としてスタートした戦後台湾。蒋介石・蒋経国父子の戒厳令体制下での国民統合のあり方を、国民党による文化政策の観点から歴史的に検証し、アジアにおける国民統合の一側面を解き明かす。台湾の民主化とともに興隆した台湾ナショナリズムと現在の台湾を考える上での必読書。

目次

推薦のことば[若林正丈]

序章 「日本」・「中国」・「本土」をめぐる戦後台湾の文化変容
 第一節 研究の目的と問題提起
 第二節 先行研究と本研究の位置づけ
 第三節 研究の範囲および方法

第一章 「日本」の処遇と「文化再構築」の葛藤(一九四五─一九四九)
 第一節 戦後初期台湾における「文化再構築」
第二節 脱植民地化の現実と文化運動の総動員化

第二章 「反共文化政策」の推進と「中国化」の諸相(一九五〇─一九六五)
 第一節 一九五〇年代台湾の中国化──「改造」と「中央化」の影響を中心に
 第二節 「日本」と台湾人──「伝統」の喪失と「西洋文化」への傾倒

第三章 蒋介石の「中華文化復興運動」と国民文化の一元化(一九六六─一九七六)
 第一節 中華文化復興運動にみる国民党文化政策の特徴と連続性
 第二節 教育部文化局(一九六七─一九七三)にみる中華文化復興運動の展開と内実

第四章 蒋経国の「本土化」政策と文化政策の変容(一九七七─一九八七)
 第一節 蒋経国による「文化建設」──文化的「本土化」政策の起点として
 第二節 「郷土熱」から「地方文化」の重視へ──国民党文化政策の質的転換

終章 文化政策と国民統合の政治学
 第一節 本研究を通じて得られた新たな知見・成果
 第二節 一九八七年以降の文化状況と今後の課題


資料
主要参考文献
あとがき
人名索引
事項索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レイニ

1
台湾の複雑な二十世紀を政治的方面から丁寧に紐解いた一冊。台湾総統府の思惑、台湾知識人達の思惑、大陸の人間から見た台湾のギャップ、そして制度や名称として残る日本の影など、冷静に戦後の台湾を政治的面で知ることが出来るこの一冊は非常に良かった。民衆視点や心理的な面での戦後台湾は、大谷渡「台湾の戦後日本」(東方出版)、駒込武「世界史のなかの台湾植民地支配」(角川書店)もおすすめである。2016/01/30

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