幽玄とさびの美学 - 日本的美意識論再考

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幽玄とさびの美学 - 日本的美意識論再考

  • 著者名:西村清和
  • 価格 ¥4,070(本体¥3,700)
  • 勁草書房(2021/11発売)
  • ポイント 37pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326851973

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内容説明

日本の芸能や文学を規定する美意識として機能してきた「幽玄」や「さび」に関わる論文をテクストに照らし美学的観点から検証していく。作品当時の文脈と近代以降の再発見/再評価以降で微妙に意味やニュアンスを変えつつ「日本的美意識」と呼ばれてきた観念の本質とは。曖昧なままにされてきた価値基準を美学的観点から問いなおす。

目次

序 章 日本的美意識
 1 幽玄と象徴
 2 芭蕉の「象徴主義」
 3 能と『新古今集』
 4 「日本的なるもの」

第一章 俊成の幽玄
 1 歌合の評語
 2 余情と幽玄
 3 判詞における幽玄
 4 美的概念

第二章 俊成の艶
 1 『源氏物語』の艶
 2 感覚語と感情語
 3 判詞における艶
 4 幽玄と艶

第三章 定家の妖艶と世阿弥の幽玄
 1 余情妖艶と新古今調新風
 2 本歌・本説取り
 3 三句切れ──疎句の詩法
 4 物語りと描写──「劇化の術」
 5 物語的構想歌と語りの視点
 6 景情の照応と象徴
 7 気分象徴と象徴主義
 8 〈情況=情態性〉の造形
 9 定家以後と世阿弥の幽玄

第四章 芭蕉の「さび」
 1 俳諧の笑い
 2 貞門と談林
 3 蕉門の連句
 4 芭蕉の発句
 5 切字と疎句化
 6 「取合せ」と「とりはやし」
 7 主体の出現
 8 俳諧の誠
 9 「さびしほり」
 10 フモールと苦微笑

終 章 省略語としての「日本的なるもの」


あとがき
和歌・連歌・俳諧 索引

感想・レビュー

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日本的美意識:幽玄と象徴 芭蕉の象徴主義 能と『新古今集』 日本的なるもの 俊成の幽玄:歌合の評語 余情と幽玄 判詞における幽玄 美的概念 俊成の艶:『源氏物語』の艶 感覚語と感情語 判詞における艶 幽玄と艶 定家の妖艶と世阿弥の幽玄 芭蕉の「さび」:俳諧の笑い 貞門と談林 蕉門の連句 芭蕉の発句 切字と疎句化 「取合せ」と「とりはやし」 主体の出現 俳諧の誠 「さびしほり」 フモールと苦微笑 省略語としての「日本的なるもの」 和歌・連歌・俳諧 索引2021/06/28

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