内容説明
(コンテンツより)
友を失い、恋が残った[渋谷]
スターロードに行きつけが欲しかった[阿佐ヶ谷]
夜行バスが爆発しそうだった[名古屋]
合コンのハシゴで背筋が凍った[五反田]
ピザ屋のバイトで嘘を重ねた[西五軒町]
マックでいいんじゃね?と上司は言った[溜池山王]
警官に変質者と間違えられた[下落合]
大垣は絶対に自分の非を認めなかった[徳島]
ラジオに出るときに酒を飲んで怒られた[木場]
ラジオに出るときに酒を飲んで怒られた[木場]
俺たちは「東京の人になった」。ただそれだけでうれしかった[高田馬場]/他、全37話
◎プロフィール◎
吉田靖直(よしだ・やすなお)
バンド「トリプルファイヤー」のボーカル。1987年4月9日、香川県生まれ。音楽活動のほか、映画やドラマ、舞台、大喜利イベントなどにも出演。また雑誌や各種WEBサイトで執筆活動をおこなっている。2021年2月には初の著書『持ってこなかった男』(双葉社)を刊行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
spatz
4
#散歩の達人 連載を本の形にまとめたもの。 ほとんどが東京の、一つの町をテーマに語る。 素直に語ってるんだなとわかる、グダグダだけど、ずっと彼の記憶に残ってるその町で過ごしたあれこれなんだろうな。 東京もいろんな顔を持ってるんだなと思う。 #トリプルファイヤー のボーカリスト #NetGalleyJP2022/06/20
nobu23
4
トリプルファイヤーのボーカルが雑誌で書いていた連載をまとめたエッセイ。 一つの場所をテーマに過去のビターな思い出や体験を語っている。一冊丸々こんなに悲しい思い出が書ける事に驚き。2021/10/30
ナオキッス
3
何の書評で知ったか。読みたい本に入れてて、やっと読んで、よかった。いつかの書評に感謝。正直作者さんを存じ上げなかったけど、今まで読んだ著名人のエッセイでは一番かも。「イキってみたけどスベって気まずいエッセイ集」というとベタかもだけど、気まずくなった時の観察力というか視点というか、それを表現するまでの流れが絶妙。他の作品も読んでみたくなる、そんな作家さん、そんな本。2024/11/02
千頼
3
全く明るい本でも力をくれる本でもなく、もちろん参考にもならない。でも、こうやって生きていくというリアル。私も知っている地名で日記を書いてみたいけど「渋谷」での思い出ってなんだろうと考え込んでしまった。もっと考えて生きなくちゃな【図書館本】2023/10/21
江藤 はるは
3
自意識の達人だった。2021/10/29