根のないフェミニズム フェミサイドに立ち向かったメガリアたち

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根のないフェミニズム フェミサイドに立ち向かったメガリアたち

  • ISBN:9784910276021

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内容説明

女性嫌悪(ミソジニー)を許さないフェミニストの必読書!
「根のないフェミニズム」とは、女性たちがあまりの女性嫌悪に「韓国を代表するフェミニスト戦士」にならざるを得なかったことを表現している。
メガリアという韓国のフェミニズム史に残る匿名の女性たちが自身の戦いを振り返るノンフィクション!
フェミニストにならなければ、私たちたち、生き残れなかった!
自分の怒りを信頼するというフェミニスト宣言

生き抜いてみせるし、勝ってみせる

メガリアが始めたこと:ポストイット運動、ミラーリング、ポルノサイト閉鎖、オンラインフェミサイドの公論化 脱コルセット運動
今の日本の女性たちにも必要な、生き残るための連帯!

目次

根のないフェミニズム フェミサイドに立ち向かったメガリアたち/ もくじ


訳者はじめに メガリアとウォーマドについて

第1章 すべては告訴から始まった キム・インミョン

メガリアからウォーマドまで
女性であることを隠すことで発言できていたオンラインの女たち
 女性時代カフェとオンダルセム事件
 かつてない新たな地、メガリア
 ミラーリング論戦とウォーマドの誕生

私は告訴された
 「チョッペム(チンコ蛇)」と罰金100万ウォン
 険しい道、裁判を選んだ
 被告人は出廷していますか?
 ウェブ漫画家が打ち上げた小さなボール
 フェミニズムはなぜメガリアを無視するのか
 オンライン女性たちのためのプラットフォーム
 匿名のキムさん、その名で一歩踏み出す

第2章 「招待客募集」を、
聞いたことがありますか? カン・ユ

 集団レイプと一行のコメント
 私の友達はそんな人じゃない
 私たちに「間違っている」と言う社会が間違っている
 火花となって燃え上がり…… 灰になれとでも?
 20代、大学卒業証書1枚、非正規雇用、そして女
 自分で締め上げたコルセット
 女性たちのつながりが私たちを救う


第3章 怒りは我が力、オンラインの
魔女狩りに立ち向かう イ・ウォニュン

メガリア、それは言葉にして勇気
 もう沈黙はしない
 ミラーリングはブーメランとなり返ってきた
 江南駅10番出口、女性嫌悪社会の出口へ

イルベと一戦交える
 「あんたの顔がイルベに上がってる」
 生き抜いてみせるし、勝ってみせる
 「僕は女性嫌悪者(ミソジスト)ではない」
 私のことを覚えておけ! 火刑に処せられた魔女は復讐のために帰ってきた


第4章 オンラインフェミサイド、
今度は私たちが話す番だ クク・チヘ

 「ヒュンジャ」として生きてきた自分を脱ぎ捨てる
 標的定め、コメント浄化、キーボードバトル、そして……
 女性嫌悪に左右はない
 誰が、女性たちに、失われた言葉を授けられるだろう
 女性の名前で女性を消す彼ら
 「韓男虫」と罵れば、ようやく「マンコ女」も問題になる
 「切られ」まくったフェイスブックアカウント
 真の男性フェミは死んだ男だけ。しかし……
 ここにはまだ人がいる。今度はその人たちが話す番だ
 クク・チヘ流、真の男性フェミニストになる方法


第5章 最後まで生き残ろうとする女は、汚名を着せられる イ・ジウォン

 自分の怒りを信頼するという宣言
 レイプを承認することで守られる兄弟愛と男性たちの名誉
 男性秩序から脱走しようとする女を火あぶりにせよ
 空間の主権を侵奪する男たち
 女子大別チンコの家地図
 女性の空間が消えてゆく
 フェミニズムから、女性たちが追い出されてゆく

「女子大に侵入する男性たちと、『女の敵は女』の真実」セミナー中止に関する立場表明


第6章 活動家は生まれるのではない、つくられるのだ ヒヨン

 「女イカ」、メガリアンになる
 クソみたいな世界に向けた私たちの言葉、ミラーリング
 ソラネットを知った以上、それ以前には戻れなかった
 毎日のキーボードバトル、それでも?
 運動は運動として残ってこそ強い


第7章 フェミニストの液体的連帯を夢見る チョン・ナラ

ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カモメ

3
韓国のオンライン(メガリア→ウォーマド)で闘うフェミニストたち。そこではミラーリングという手法が取られるが、男性が被害に遭った場合と女性が被害に遭った場合の対応の違いからダブルスタンダードが問題提起される。女性を侮辱する表現の種類や、ネット上に溢れる性暴力(ソラネット)の描写は目を覆いたくなるほど酷いものであり、何故こういった社会状況なのか単純に疑問に思う。一方でトランス嫌悪などの表現もあり、全ての主張には首肯しかねるし、注意が必要だと感じる。2022/05/31

2
なんでもっと早く読まなかったんだろう。韓国ラディカルフェミニストたちの活動を記録した本。必読。被害女性の安全のため男性参加を制限したセミナーがトランスフォビア認定され中止せざるを得なかったのは理不尽でしかない。 フェミニズムの知識を積み重ね自分の善良さを表明するだけで実際の行動には移せていない男性のひとりとして、クク・チヘさんの言葉は耳が痛い。2024/09/14

sau

2
おえーって気持ちになりながら、中々一気読み出来ず細々と読み続ける。 不当な扱いをされて、声を上げるってこんなに大変な想いをしなきゃならないのか。「交差性」についても自分の中でモヤモヤしていたことだったので少し視界がクリアになった感じ。 2023/06/252023/06/25

Muga

1
タイトルの「根のない」というのはアカデミアとは別の、一般人から広まっていった、ということのようだ。今現在を考える時、右左というイデオロギーの視点で固定していると多くのものを見落とすのではないかと思う。上下の方がもしかしたら重要。2022/10/04

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