内容説明
「好き」とか「美しい」くらい、自由にさせて。
大好きなアフリカ人を追いかけていたら、
フォトグラファーになっていた。
そんなヨシダナギの偏愛エッセイ。
「好き」という衝動は自分を、世の中を動かす。
少数民族から、うぶ毛・つむじ、サヨリの尻尾まで。
独特の鮮やかな世界観と生き方が注目を集める、ヨシダナギの“美”忘録。
幼少期からアフリカの少数民族の美しさに心惹かれ、23歳のとき単独で初めてエチオピアに渡り、被写体と同じ恰好をして写真を撮り続けた結果、フォトグラファーとなったヨシダナギ氏。
そんな彼女の生き方と作品は、若者に支持され注目を集め続けている。
本書では、著者が純粋に愛するものを、独特な観点や一風変わったエピソードを交えて紹介。
何気ない日常が愛おしくなったり、新しいアイデアが湧いたり……頭の中が自由になる1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
akiᵕ̈
38
前回のエッセイですっかり魅力されたナギさんの「好き」がふんだんに詰まった一冊!まさかのサヨリの尻尾愛から始まり、いきなりナギワールドが炸裂!笑。うぶ毛に対する熱量もすごいし、数々のフェチぶりにも圧倒される。その中でもお取り寄せのwin-winの話や、文字、人相、目からは人柄が分かる話には同感できた。自身の事を地味で根暗と表現する人からとは思えない、とてもカラフルで凛とした作品の数々からは、ナギさんの素が現れていると思うけどな。ナギさんの独特な視点や表現力、自由度は爽快で好き♩2021/11/03
May
12
★★★☆☆ フォトグラファー、ヨシダナギさんの好きなもの「贔屓しているもの」を詰め込んだ本作。「贔屓」と聞くとアイドルとかサブカル系を想像してしまうのだけど、本書はもっと斜め上から好きなものが語られていて驚いた。ナメクジとか鯖とかコンクリートモルタルとか。好きなものは好き。それは感覚的なもので深い理由なんていらない。私もそう思います!理由なんてなくても、なんとなく好き!でいいじゃんって。一般的な視点とは違う視点を持たれている印象で、格好いいと思いました。ヨシダナギさんの写真もちゃんと見てみようと思います。2021/12/29
Koki Miyachi
3
世界の少数民族や先住民をテーマにした写真で知られるフォトグラファーのエッセイ。自分が贔屓にしているものがテーマ。文章はとにかく軽やかで、考え方が柔軟。ユーモアのセンス満載で気取りがない。写真家としての視点と一人の女性としての素の視点がほどよく混在。普通ではない経歴からくるのか、全体に流れる達観したようなゆとりがスゴイ。2022/01/13
やまた
3
ヨシダナギさんの「好きなもの」についてのエッセイ。漢字とか、ナメクジとか…!立ち姿の美しい日本人、ぜひ作品として見たいな〜!2021/12/25
コオロ
1
おっクレイジージャーニーの人じゃん、というミーハーな気持ちで読む。番組で見たイメージの通りの、あんまり深い考えやこだわりはないけど、自分の美的センスに正直でブレないタイプの人っぽい。そういえば我が山形県の職人の写真も撮ってもらったんだった。あの写真を見ると「立ち姿を大事にしている」という本人の言に「なるほど」と思う。「戦隊ヒーローのイメージ」と言われてますます納得。2023/01/31




