精神病とモザイク -タブーの世界にカメラを向ける

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精神病とモザイク -タブーの世界にカメラを向ける

  • 著者名:想田和弘【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 中央法規出版(2021/10発売)
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  • ISBN:9784805830147

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内容説明

精神障害者とその世界に肉薄し、国際的に高い評価を受けたドキュメンタリー映画『精神』の監督による精神障害論・メディア論。数多くの精神科患者と向き合うなかで感じた日本人のこころの問題、制作・公開をめぐって直面した日本社会のタブーを語る。

※本電子書籍は同名出版物(紙版)を底本として作成しました。記載内容は、印刷出版当時のものです。
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかやん

22
コミュニティ志向の風変わりな精神科診療所"こらーる岡山"を舞台にしたドキュメンタリー映画『精神』のメイキング本。映画を見る前は「精神を病む人」とは「生得的な"何か"を抱えていた人」だと決めつけていたけれども、患者さんたちのお話を聞けば聞くほどそんな偏見が吹っ飛んでしまう。「過酷な境遇」と「精神を病む」のがどっちが先なんて言えなくなる。本の中では、こらーる岡山を開院される以前に勤務していた精神病院でも「閉鎖病棟の鍵を外す」運動をされていたという山本医師との対談が特に読み応えがありました。2018/12/01

kokada_jnet

5
精神病棟を撮ったドキュメンタリー映画『精神』の、監督自身によるハイ・テンションなメイキング記録と、映画に登場していた山本医師や患者さんたちとの対談収録。ものすごくデリケートな題材をドキュメンタリー映画として撮っていく、緊張感あふれるスリリングで豊かな過程。映画もすばらしくよかったが、この本もあわせて読んで、さらに納得。2009/07/22

naonchi

4
「精神」という観察映画(ドキュメンタリー)の作成裏話、補足的な本。映画作品よりこちらの本のほうが読み応えがある、とか言うと作家さんには失礼かもしれないけれど、映画と併せて一緒に読んで完結する感じがする。映画は結構ヘビーです。そこに文章という媒体の怜悧さと、映像という多元的な媒体の圧倒的な違いを感じます。人というのは、生きるというのは、本当に生々しいものだなぁー。山本医師の「薬はマイナスをゼロの状態までもって行けるが、ゼロからプラスにしていくのは人の力」との言葉が最後まで心に残りました。2013/02/02

くさてる

4
精神科に通う人々にカメラを向けたドキュメンタリー映画「精神」のメイキング本。私は映画は未見。ドキュメンタリー映画と現代における精神の病の取り扱われ方、その両者について、著者の言葉はとても率直で分かりやすく、読んでいて興味深かった。モザイクをかけなかったことが結果としてマスコミから患者を守ったというエピソードが印象的。2012/12/02

qualia

3
借りてきて翌日には読み終わっているという久々にのめりこんだ本だったかも。監督のスケールが大きく、外からの目でものを見つめることのできることがすごい。売れ筋の本とは思えないのだが、思った以上の感想が寄せられていたことにも驚いた。内容も満点だった。2009/09/23

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