内容説明
周りに流されやすい美久と、読書とひとりを好む景は、幼馴染。そして、元恋人でもある。だが高校では全くの疎遠だ。ある日、景は自分を名指しで「大嫌い」と書かれたノートを図書室で見つける。見知らぬ誰かに全否定され、たまらずノートに返事を書いた景。一方美久は、自分の落としたノートに返事をくれた誰かに興味を抱き、不思議な交換日記が始まるが・・・その相手が誰か気づいてしまい!? ふたりは正体を偽ったままお互いの気持ちを探ろうとする。しかしそこには思いもしなかった本音が隠されていて――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
92
本当の自分を好きになったほしい、本当の相手が知りたい。その通りだけど、可愛い子ぶるのも、いいかっこするのも、相手のことが好きだから。調子の良さそうなw友達の言葉が深い。もっとこのシリーズが読みたいです。それにしても、小説でよく見かけるシーンを教室で普通にやっちゃったのはすごいw2021/10/31
みーちゃん
60
確かに、嫌われないように自分の意見を隠し他人に合わせることはあり、そんな時は本当に辛いなと思います…。恋人にどこまで自分の素を見せるかは、恋人に限らず友人などにも自分の思うことをなんでも言えたら良いなと思うけれど、全てをさらけ出すのが必ずしもいいこととは限らないのでとても難しいところだなと思いました。それでも、周りの目は別に気にせずに、自分の思うままに出来たら良いなと思いました。2022/09/04
陸抗
24
周りに流されやすい美久と、自分の好きな物しか興味のない景。付き合っては別れを繰り返した２人が、図書室に置き忘れたノートで相手を知らないまま交換日記を始めた事で、互いの気持ちに気がついていく。大切な人とそれ以外。他人ほど言葉に責任を持たない場合もあるし、その言葉に傷つくのも辛い。男女を意識する年頃だからこその言動だったのだろうけど。傷ついても最後にはハッピーエンドが待ってるのが分かってたので、その辺は心配してなかったけど。懐かしい顔ぶれに会えたのも嬉しかったな。2021/11/22
み☾ ໋
18
1作目での相手だった瀬戸山くんの妹、美久ちゃんのお話でした。 小学生だった美久ちゃんが高校生…少し違いますが、この間小学4年に会ったっきりだった従弟が大学受験が〜と話していて、驚いたのと同じ気持ちに。笑 交換ウソ日記シリーズの中では1番好きです。小学生の時に好きになって付き合って別れてをした相手を、高校生になって避ける気持ち痛いほど分かりました。 なんとなく気恥しいし、周りにバレたくないんだよね〜…。 ふわふわと可愛いすれ違いが続くので、「まだ！？！？」と焦れったくなります。青春してて、可愛いね.*˚2023/05/25
魔王
17
時間がだいぶ進んで妹の話。 映画であんなに明るくて笑顔だった妹が、高校生になって変わりすぎてショックを受けました。それでも、好きな人や友人と向き合うことで徐々に自分を取り戻していくのが良かったですね。小学、中学、高校、社会人でキャラは変わる人が多いと思う。それを書かれている作品を読んだことがなかったので面白かった。 少し大人になった瀬戸山と黒田の関係性も書かれていたので良かったですね。2023/08/22
