内容説明
14歳から大人まで必読。
同調圧力から自由になりたい人へ。
NHK「欲望の資本主義」プロデューサーが古今東西の知の言葉をたどりながら思索する。
夏目漱石、フロム、荘子、モンテーニュ、西田幾多郎など世界の知性とともにーー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ta_chanko
19
インターネットやSNSが全盛の現代に、個人主義・自分について考える。他人に流されたり、他人と比較したり、他人の目を意識して行動したり、他人にひけらかしたり…。他人の価値観で生きていてもつまらない。さまざまなことを学び経験しながら、自分の価値観をつくり、それにもとづいて行動する。自分の無知や心の葛藤・矛盾なども抱えながら、常に哲学しながら生きていく。夏目漱石のように。感度を高め、違和感を大切にする。物事を単純化して捉えない。2021/12/23
テツ
17
SNSの誕生などきっと関係なく、時代と場所も関係なく、若者はある程度の知性があれば悩み苦しみ、自らの精神世界を開拓しながら彷徨い歩くもの。自分がどう自立し自律するのか。自分という存在について哲学(永井先生的に言えば〈哲学〉になる前の哲学)的な思考を積み重ねる時期。はしかみたいなものだし、放っておけば勝手に過ぎ去りはするのだけれど、そんな生涯一度のナイーブでセンシティブな時期に生きる上では役に立たない思考をギリギリまで磨き上げる経験は人生を豊かにすると確信している。悩み苦しみ美しくあれ若者たち。2022/12/03
Tenouji
17
漱石を中心とした、「自己」や「人生」について言及している古典の紹介本。最後の、「14歳」に戻っていく人生という旅、という言葉が腑に落ちた。2022/01/31
kanki
16
人生の意味は、新しい自分を発見し続けること。自分に相談する。読書して自分に問いかける。自分を育てていく2022/01/27
てら
6
インターネットゲームが人気になってきたあの頃。マイページにコメントが来ていないか気になりすぎて更新し続けたあの頃。そんなあの頃にこの本を読みたかった。とはいえ、この本は読んだらそれで自分がわかるというものではない。自分というものを簡単に片付けないスタンスを身につけさせる本だと思った。「世の中の人々の視線の中に、自分を見つけ出したい気持ち」とSNSに打ち込む人々の心を推察する。現代で悩みがちなことに対する哲学者の答えの入門書といった印象。2024/02/04
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