内容説明
「BUTTER」著者渾身の女子大河小説。
大正最後の年。かの天璋院篤姫が名付け親だという一色乕児は、渡辺ゆりにプロポーズした。
彼女からの受諾の条件は、シスターフッドの契りを結ぶ河井道と3人で暮らす、という前代未聞のものだった――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
485
恵泉女学園の創立者、河井道の生涯を辿った評伝小説。恵泉女学園中学・高校の卒業生でもある柚木麻子が共感を込めて描く。恵泉女学園には関係のない読者(私ももちろんそうなのだが)の心にも強く響く。道の生涯は、恵泉と共にあったばかりではなく、明治から第二次大戦後にまで及ぶ女性解放の歴史を先陣切って歩んだものでもあ った。この評伝に登場する綺羅星のごとき女性たちがそれを証してもいる。津田梅子、大山捨松、広岡浅子、平塚らいてう、神近市子、山川菊栄から村岡花子、石井桃子にいたるまで実に錚々たる顔ぶれのオンパレードである。2025/07/11
starbro
458
柚木 麻子は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。明治・大正・昭和を駆け抜けた女性教育者 河井 道の大河小説、読み応えがありました。本書で河井 道を初めて知りました。著者が、恵泉女学園出身で、本書に登場する一色義子が恩師だとは思いませんでした。個人的には、本書の主人公よりも、本書にも登場する鹿鳴館の華、大山 捨松の方に興味があります。 https://shosetsu-maru.com/interviews/quilala_interview/asakoyuzuki_rantan2021/11/22
tetsubun1000mg
235
冒頭の一色乕児のプロポーズ部分はホンワカとした感じだが、それ以降はNHKの朝ドラを一気に見ているような感じでページをめくるのが止まらない。 河合道さんを全く知らなかったので歴史上の偉人が大勢登場して驚かされる。 史実とノンフィクションの境目が分からないのだが、巻末の参考文献が100冊くらいあり柚木麻子の渾身の作品だと感じられた。 戦前、戦後の物語はほとんど男性目線で書かれているので、女性目線での歴史が新鮮で面白い。 市川房江さんや村岡花子さんのエピソードが特に印象的。 作者の恵泉学園愛が強く感じられた。2022/01/16
trazom
225
恵泉女学園の創業者である河井道と一色ゆりを主人公にした物語。広告に「女子大河小説」とあるが、日本の女子教育の歴史を見事に描いた充実感ある作品。道が大切にしたシェア(分け与える、分かち合う)の精神を象徴するタイトルもいい。次々と著名な人物が登場し、長さを感じさせない面白さ:新渡戸稲造、徳富蘆花、有島武郎、津田梅子、大山捨松、野口英世、広岡浅子、平塚らいてう、山川菊栄、神近市子、波多野秋子、林歌子、村岡花子、市川房枝、柳原白蓮、石井桃子、村井吉兵衛、加藤シヅエ、松村たね子、星野あい…。いい小説だと思う。2022/06/25
うっちー
201
現代史の教科書として読みました2022/04/18
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