内容説明
2021年は民藝運動を提唱した柳宗悦の「没後60年」。名もなき工人たちが作った生活道具に美を見出した柳は、それらを「用の美」と称えました。全国を巡り、その生涯をかけて柳が蒐集した秀逸な民藝品から「器」「家具・調度」「衣・裂」「彫刻・絵画」を日本民藝館が優品を選び、監修し、解説したのがこの一冊です。土門拳の弟子だった藤森武さんの写真の一枚一枚から、日本の“美しき手仕事”が持つ質感が伝わってきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
6haramitsu
1
民藝を開拓した柳宗悦さんのコレクション。なるほどなぁ~こういうところに美を見出してるのかと感心するし、よく実物を見つけてきたなぁと思う。しかも、戦前戦中戦後の時期に、こういった用の美を見出してるってすごいね。2025/04/28
kaz
1
海外編にはさほど興味が持てなかったが、日本編は実用の美が感じられた。器等の地味な色合いの中にある味など、自分なりの感覚で楽しめる。図書館の内容紹介は『柳宗悦がその生涯をかけて蒐集した珠玉の名品を紹介。椀や盆などの漆器、丹波や伊万里といった陶磁器、ガラス器、美しい沖縄の着物、アイヌの切伏衣裳、木喰仏、大津絵など、日本の逸品を収録する』。2022/02/26