内容説明
賞とは無縁。書評に取り上げられることも滅多にない。担当編集者から「何もしなければ消えてしまう」と言われた小説家・鈴木輝一郎だからこそ教えられる作家サバイバル術。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kubottar
21
失礼かもしれないが、あまり有名でない小説家さんの暮らしっぷりがわかる。 足を使って営業など、何もやらなかったら自分は消えるだけの小説家だと、冷静に自分を評価してるのはすごい。 2021/09/19
くさてる
16
TwitterのRTでよく流れてきた作家講座のつぶやきが面白くて手に取りました。作品は未読で申し訳ないながら、ベストセラー作家ではない、でも専業作家のリアルが感じられる内容で興味深く読みました。当たり前の話ながら、作家として生きていくためには読んでもらう、小説を買ってもらうということはとても大事なことなんだ。そのための努力は地道で生々しいけれど、結果として実を結ぶ。それは作家という職業に限らないことなのかもしれないけれど。良かったです。2021/10/23
ロマンチッカーnao
15
小説家とライターは両立しない。小説家を目指していて、途中でライターの仕事をバイト感覚でもすると戻ってこれなくなる。小説家と会うと自分の話しをする。ライターと会うとめっちゃ自分の話はしないで聞き上手。同じ隠し事でも全く違うものらしい。なるほど。作家は、一冊書いてから二冊目がしんどい。ほとんどの人はそこで消えていく。しかし、作家を自営業と考えれば、初期投資もその後も投資はほとんどいらないのがいい。しかし、勉強になりました。2021/09/17
kitten
14
図書館本。なかなかインパクトのあるタイトルと表紙だ。イラストとかいらんぜ。ゴチックででかでかと書いてやる、といったところか。申し訳ないが、この作者のことは知らなかった。歴史、ミステリ作家だと私の興味の外だから仕方ないのかな。Youtubeで小説講座を配信しているらしい。具体的な内容はそんなになかったけど、心構えとか、懐具合とかは面白い。売れる作家と人気作家はイコールではない、と。動画をみてみようかな。ここからデビューしてる人がなぜか多いらしい。コツは「手取り足取り教えないこと」2021/11/16
あられ
13
何度も何度もデビューできても、生き残れない、と書かれていて、本当に三十年、お疲れさまです。「めんどうみてあげるね」を読んで、しばし追いかけたものの、時代小説は読まず、たまにエッセイ集を読むくらいでしたが。。。三十年、いろいろあったんですね。「酒で壊れていた四十代」があり、家業をたたみ、作家専業になり、いまに至るまで、半生記を読ませていただいた。子どものころ、作家になりたいとぼんやり思ったことがあるが、ならなくてよかった(笑) 万が一なれても、速攻で消えただろう。なりたいひとはぜひ購読を。凄い作品、期待!2021/10/16