内容説明
品格とは「家柄」でも「作法」でもありません。
生まれながらに備わっている遺伝子でもありません。
誰でも、いつからでも、その気になりさえすれば、自分で手に入れられるのです。単にいままで学んでこなかっただけです。
ですが、品格を手に入れたいと思う人のほとんどが失敗し、あきらめているという現実があります。それは学ぶ方法に大きな問題があったのです。
マナーや作法をやみくもに暗記しようとしても、「覚えられない」「忘れる」「応用がきかない」ということになってしまいます。
では、つぎのように、歴史や由来を知るとどうでしょうか?
◎土産を訪問先の近場で買うのがNGなのは、起源が遠方の「神社詣で」だから
◎礼装は神事に由来するので、肌の露出が少ないほど格上になる
◎古来日本では左が上位だから、配膳の基本は「ご飯が左、汁物は右」
この他、履物の脱ぎ方、座り方、手土産、食事の仕方……
ちょっとした歴史や由来を知ることで、「なぜそれをするのか」がわかるので覚えられ、忘れません。また、とっさのことにも応用がきくようになります。
さらに、脈々と受け継がれてきた作法やしきたりの裏側にある「美意識」を知ることで、背筋がスッと伸び、しぐさが変わっていくことでしょう。
すると、自ずと品格が醸し出されていくのです。
創業132年の呉服屋を営む著者による「一生ものの知識」を、本書で学んでいきましょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
3
品格とは人としての「あり方」:作法の裏側にある美意識 やり方を暗記しても身に付かず 時代とともに変わる「作法」変わらない「あり方」 しぐさの品格:おじぎは対等であることを認め合う儀式です 姿勢を整えなさい。心も整います お付き合いの品格:挨拶の神髄は“真剣勝負” 不思議なご縁のつなぎ方 食の品格:肝に銘じるべき食事の作法は「心遣い」 箸の使い方は「思いやりの検定試験」 人生の品格:お天道様が見ているものは「あなたの本気」 日本人独特の「水に流す」という知恵 時代が変わっても揺るがないもの2021/10/23
ま
0
これをこうしろ、ではなくこれはこう言う成り立ちがあるためこうしろ。というとても分かりやすく興味深い書き方ですごくよかった。 上品な人間にまた1つ近付けた気がする。2025/06/28
s y
0
女性向けの本だと感じた。著者が幼い頃から祖母に教わったことをとてもわかり易く例示を交えて書かれているので読みやすい。「照れで感謝が伝えられないのは感謝していないのと同じ」、「自分にとって価値のあるものと暮らす」、「音に気をつければ美しい所作になる」など少ないボリュームの中にはっとさせられる項目がありました。2022/01/25