内容説明
夜景が美しいカフェで親友が語る不思議な再会に震撼する表題作、施設に入居する母が実家で過ごす最後の温かい夜を描く「猫別れ」など8篇。人の出会いと別れ、そして交錯する思いを描く、珠玉の短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
57
8篇の作品から成る短編集。各作品とも、その後の展開が気になったり、いやこれ以上深追いするのは野暮なのだろう、と思ったり。いずれも著者の美学が反映されていると感じた。人生とは、年齢を重ねるほどに切なくなっていくものなのかもしれない。2021/10/30
mihya
52
8つの短編。眩しい青春や浮かれた恋愛から大分遠ざかり、精神的に成熟しているといえる年齢の女性が主に出てくる(そうじゃないのもあるけど)。でも、あまり成熟してない部分も多くて、なんかリアルだなぁと思った。 他の人からは見えない心の影は醜い部分もあるんだが、登場人物がそれを受け入れているってところが綺麗。 「猫別れ」「ダナエ」が良かった。「猫別れ」では涙が滲んでしまった。2023/02/27
moonlight
32
いくつかの短編で構成されているが、タイトル通りに水槽を覗き込んだような気分。都会に暮らす女は仕事して恋もして結婚して不倫もして貪欲に生きているようで実は様々な苦悩を抱えていたりする…のだが、なんとなく共感できないままに読了。2022/10/06
栗羊羹
20
決してお洒落なだけではない、重いショルダーバッグが肩に食い込むような、あるいは濃すぎるコーヒーを飲んだあとみたいに、いつまでも舌に何か残っているような…8編の短編。2編目の『風』…あんなラストがあってもイイな。8編目の『父の手、父の声』…絵に描いたような幸せな家族でも、父は男であり、母は女だった。ステキな短編集でした。 2021/11/03
貴
17
小池真理子さんの後期の作品は死について書かれるものが多くなったように思います。2022/05/30
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