内容説明
幼くして両親を失い、牧師である伯父に育てられた青年フィリップ。不自由な足のために劣等感にさいなまれて育ったが、いつしか信仰心を失い、芸術に魅了されてパリに渡る。しかし若き芸術家仲間と交流する中で、自らの才能の限界を知り、彼の中で何かが音を立てて崩れ去る。やむなくイギリスに戻り、医学を志すことになるのだが……。誠実な魂の遍歴を描いたS・モームの決定的代表作を新訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
45
モーム×金原瑞人いずれくるだろうとずっと待ってた人間の絆。あの有名なペルシャ絨毯の結末が気になる。2022/01/23
Apple
42
色んな人々と、さまざまな境遇、職業、芸術、哲学に関わり合いながら、一人の人間が成長していき、社会と個人との関わり合い方を見つけていく過程が描かれたような話でした。主人公フィリップの性格としては、内気にして気が短く決して辛抱の強い方ではない、世間慣れしていないけど変なところ自分自身を客観的に見つめていて、それが所々で自分を苦しめることもあります。公認会計士のような事務仕事は向かないと、パリで絵画の修行をしていた時は、学友との議論など楽しい思いも出来ていたのかなと思いました。医学生編の結末以降は、下巻にて!2025/01/01
Shun
41
新訳版。早くに両親を亡くし、足に障害のある少年フィリップ。牧師の伯父の家で育てられ少年時代はイギリスの旧弊とした信仰を旨とする教育を受けるが、彼の不自由な足はからかいの対象から逃れられず鬱屈とした時代を過ごす。ここでの屈辱的な日々は彼から神への信仰心を失わさせ、青年期になると決心をしてフランスへ渡り芸術を志します。ハンディを持ったフィリップは何のために生きれば良いのか煩悶とし続ける。年齢と共に様々な経験をし、その度幸福と絶望を何度も味わい彼の魂は何処へ向かうというのか、苦難はまだまだ続くようだ。(下巻へ)2022/02/14
みねね
37
感想は下巻で。以下雑感。/恋愛の最悪手(しかしそれしかないと思えてしまうのだ!)を常に取ってしまう不器用さも、足のせいにするには鬱屈しすぎた性格も、行く先々で挫折するままならなさも。/フィリップのラディカルな要素ひとつひとつが普遍的で、誰もが持っている・持ちうるものなのがすごい。/上巻で最も与えてくれるのはクロンショーか。/帯に彼の台詞を採用したのはそのためとぼくは踏んでいる。/彼は破滅まっしぐらで、立場をもってフィリップを導いてくれる人は現れなかったようだ。/さて誠実な魂の行方はどこへ、下巻へ急ぐ。2023/01/11
特盛
30
評価は下巻で。著者の自伝的?教養小説。19世紀のイギリスで生まれ育っていくひとつの人生を追体験しながら旅をした気になる。教会と決別し、ロンドンで会計士修行をし、パリで芸術家を志す。成長とは、熱狂と決別、認知的不協和の解消のスパイラルで成り立っているなぁとつくづく思う。自分の人生の来し方にも重なる心情、通り過ぎてもう会うことない知人などが思い出される。にしても、人生の容赦ない残酷さと喜びの描き方が見事だ。下巻に近づくにつれて没頭度が上がった。月と6ペンスのストリックランドも遠巻きに登場し、思わずニヤリ。2026/02/17
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