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内容説明
ネモ船長のひきいる潜水艦ノーチラス号に思いがけず乗船したアロナックス教授,従者コンセイユ,銛打ちネッドの,海底での大冒険を描く古典.ヴェルヌ没後100年におくる完全新訳.
目次
第二部┴1 インド洋┴2 ネモ船長のあらたな提案┴3 一千万フランの真珠┴4 紅海┴5 〈アラビアン・トンネル〉┴6 ギリシアの島々┴7 地中海を四十八時間かけて┴8 ヴィゴ湾┴9 消えた大陸┴10 海底の炭田┴11 サルガッソー海┴12 マッコウクジラとヒゲクジラ┴13 大氷原┴14 南極┴15 大事故か、軽い事故か┴16 空気の欠乏┴17 ホーン岬からアマゾンへ┴18 タコ┴19 メキシコ湾流┴20 北緯四七度二四分、西経一七度二八分┴21 大虐殺┴22 ネモ船長のさいごのことば┴23 結末┴訳者あとがき┴さし絵 アルフォンス・ド・ヌヴィル
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
72
楽しい海底二万里の旅も終わりが来る。知的な紳士で勇敢、仲間の死には心から悼み、悲しむネモ船長。しかし、文明社会にのうのうと生きている人間を憎み、彼らに虐げられている人々については苛烈な論を放つネモ船長から垣間見えた過去の欠片から誰が断ぜられようか?彼の魂に安らぎが訪れんことを…主人公たちがネモ船長と断絶せざるを得なかったのは彼らは文明社会に所属していたからだと思う。文明社会に所属するからこそ、その傲慢さによる強烈な裏切りを受けた人々の絶望を知ることがなかったからではないかと思わずに入られません。2015/02/10
へくとぱすかる
29
ナウティルス号の航海は1868年。明治維新の年。作者にとっては、「去年」のアップトゥデイトな出来事として創作したわけだ。当時ここまで科学的な作品が他にあつただろうか。後半は冒険のなか、弱者への共感をもつネモ船長の、航海の目的が明らかになっていくあたり、スリル感の連続である。全体を通して、物語をおもしろく進行させていたのは、漁師のネッドだったのだと、気がついた。2015/09/25
長くつしたのピッピ
9
最後までネモ船長のはっきりとした秘密を知ることができずに残念。上巻では、世をはかなんでの引きこもりと思っていたが、強い恨みによる復讐となってしまった。紳士のイメージが強かったネモ船長の大虐殺のシーンはただ胸が痛くなってしまった。結末がはっきりとしないまま終わってしまったので、読後がすっきりしない。2014/02/24
静電気質
9
下巻に入るとただ楽しいだけの旅ではなくなります。大自然の脅威や危険な生き物の襲来に生命を脅かされます。辛うじてそれらの危機を乗り越える様子こそ、大冒険の醍醐味!いつまでも読み続けていたい気持ちになりました。しかし最後にネモ船長と言う最大の謎が待ち構えていました。いつのまにかネモ船長に好意を持っていたので、結末は非常に寂しかったです。この結末が加わることで、物語に深みが出て対象年齢がグッと上がったのでしょうが、個人的にはネモ船長にはヒーローになって欲しかったなぁと思いました。2014/02/17
KiKi
9
この物語は「元祖 海洋冒険物語」として語られることが多い物語です。 確かに冒険もの、科学小説の色合いの濃い物語であることは否めません。 でも、文系頭脳の KiKi にはそれ以上に「西欧優位主義」「帝国主義」「科学技術至上主義」への警鐘の文学のように感じられました。2013/10/10
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